2025.01.13
こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。 前回のブログでは、日進市の会社倉庫として利用されている古民家屋根の下屋根に対し、金属屋根を用いた部分的な葺き替えの様子をお伝えいたしました。 今回は、老朽化にともなう一部屋根の崩落により大きなダメージを負った倉庫建物に対して行ってきた修…

「資材倉庫の波型スレート屋根の一部が割れて、雨漏りが発生しました。現場での調査とお見積もりをお願いできますか?」
名古屋市港区にある資材倉庫の管理人様より、上記のようなご相談をいただいたのがきっかけです。現場に赴いて波型スレート屋根を確認してみると、避雷針の根元あたりのスレートが割れて雨漏りが発生していることがわかりました。
お客様に調査結果をお伝えし、既存の波型スレート屋根の上にガルバリウム鋼板製の屋根を重ね葺きするカバー工法を行うことになりました(^^)/





本日は、名古屋市港区の築30年になる資材倉庫で、「老朽化した波型スレート屋根の雨漏り修理として、ガルバリウム鋼板製の屋根を重ね葺き」した事例を紹介してまいりましょう!
波型スレート屋根は住宅の屋根とは異なり、屋根材の下に防水シートや野地板がない構造のため、割れが生じてしまうと直接的な雨漏りの原因になってしまいます。
そこで、既存屋根の上にガルバリウム鋼板製の屋根を被せて雨漏りを修繕しつつ、屋根の耐久性を高める施工を行いました。
ここでは、雨漏り修繕の流れとともに、波型スレート屋根の特徴やメンテナンス方法についても取り上げます。
波型スレート屋根の劣化が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください♪
コチラが、波型スレート屋根の破損による雨漏りが発生している資材倉庫になりますよ。
【現場のポイント】
・築30年になる資材倉庫
・波型スレート屋根の割れから雨漏り
・苔や藻の固着
・金物にサビ発生
・ガルバリウム鋼板屋根を重ね葺き
既存屋根の上から金属屋根を被せて雨漏りの修繕を行いつつ、屋根の耐久性を高めてまいります(^_-)-☆
調査時に確認した倉庫は長年使用されてきたことがうかがえる佇まいで、資材倉庫の屋根には波型スレートが採用されていました。
波型スレートはセメントを主成分とする波型形状の屋根材で、倉庫や工場などの屋根仕上げ材として広く普及しています。
経年劣化により緑色の塗装が広範囲で剥がれ落ちている様子が確認できました。
屋根の上には避雷針も設置されていますが、その根元付近のスレートが割れて、雨漏りが発生しているようです(´・_・`)
屋根の調査を進めたところ、波型スレートには苔や藻が固着していることも判明。
屋根に苔や藻があると雨が降った時に水が溜まりやすく、屋根の劣化を早める原因になります。
また、屋根の上の避雷針を固定する金物や、屋根材を固定するフックボルトにもサビが発生していました。
金物が著しくサビると固定力が低下し、強風時には外れてしまうことも。
落下した資材が人に当たると大惨事になりかねないので、メンテナンスをして安全性を高めておくことが大切です⚠️
足場の設置後には、屋根の上に取り付けられていた避雷針を撤去しました。
なお、雨漏りの原因となっていた避雷針の根本部分は、はっきりと割れている様子が確認できます。
この割れた箇所から雨水が侵入しないよう、工事までの間はいったんブルーシートで養生しました。
強風でも剥がれないようしっかりテープで固定しているので、お客様も安心されていました(^^♪
屋根材は相当な重量があり、人力での荷揚げは困難を極めるため、クレーン車を使用しての効率的な荷揚げが不可欠です。
また、既存の波型スレートはかなり傷んでいるため、ガルバリウム鋼板屋根の搬入時に負荷が集中して破損しないよう、配慮しながら配置しました('◇')ゞ
波形スレートはセメントと繊維を主原料として波状に成型された建材で、主に工場や倉庫の屋根・外壁材として採用されています。
波の形状(ピッチ)の違いによって大きく2種類に分けられ、波の幅が広い「大波スレート」は主に屋根材、波の幅が狭い「小波スレート」は主に外壁材として使用されています。
【波型スレートの耐久性】
耐用年数は25年以上と長く、メンテナンスの手間が少ない点が大きなメリットです。
しかし、固定具であるフックボルトなどの金物は露出しているため、サビによる固定力の低下は避けられません。劣化が進むとスレート本体が水を吸って反りや割れが生じ、雨漏りの原因となることもあるため、定期的な点検が必要です。
【波型スレートのアスベスト(石綿)】
2004年以前に製造された製品にはアスベストが含まれていますが、波形スレートのアスベストは「レベル3(非飛散性)」に分類されます。通常の使用状態で粉塵が舞うことはほとんどなく、解体や切断を行わない限り、健康への影響は極めて低いとされています。
波形スレート屋根の主なメンテナンス方法は、「塗装」「張り替え」「カバー工法」の3種類。状況やアスベストの有無によって、最適な方法が異なります。
塗装
アスベストを含まない新しいスレートであれば、塗装による保護が可能。ただし、2004年以前の製品は高圧洗浄時にアスベストが飛散するリスクがあるため、塗装によるメンテナンスは推奨されていません。
張り替え
既存の屋根を撤去し、新しい屋根材を施工する方法。劣化を根本から解消できる理想的な方法ですが、アスベスト含有スレートの場合は高額な処分費と人件費が発生し、工期も長くなる傾向があります。
カバー工法
古い屋根の上に金属屋根を被せる工法。アスベストを封じ込めるため飛散リスクが低く、撤去費用も抑えられます。コストと工期のバランスが良いため、現在最も選ばれているメンテナンス方法です。
名古屋市港区の現場では、既存のスレート屋根を撤去せずに上から新しいガルバリウム鋼板を重ねるカバー工法を採用。
まずは、波型スレート屋根を固定するフックボルトやケラバ部に設置されているボルトの頭を切断しました。
ガルバリウム鋼板とは・・・
金属鋼板をアルミニウムや亜鉛などの合金でメッキしたもの。
サビにくく、耐久性が高い素材で、屋根カバー工法では最も多く採用されています。
屋根材を施工する準備が整ったら、既存のスレート屋根にガルバリウム鋼板を被せていきます。
カバー工法によるメンテナンスでは、軒先から棟に向かって屋根材を施工するのが基本です。
軒先には、屋根の勾配に合わせて曲げ加工を施した屋根材を取り付けています。
既存屋根の形状に合わせてズレが出ないよう慎重に調整しながら作業を進め、最後に専用のボルトでしっかりと固定しましたヽ(^o^)
1段目のガルバリウム鋼板屋根を施工したら、2段目の屋根材を1段目の屋根材に一定の幅を重ねて施工します。
取り付け後は専用のボルトでしっかりと固定し、強風によるあおりにも耐えられるよう施工しました。
丁寧に1枚ずつ施工を進めることで、倉庫全体の屋根が徐々に明るい銀色へと生まれ変わりました☆彡
ケラバ板金も棟板金同様、台風などの強風時には飛散するリスクがあるので対策が必要です。
そこで、ケラバ板金にはケラバ押さえ金物を設置して十分な耐風性を確保しました。
これで、ガルバリウム鋼板屋根を用いた屋根カバー工法によるメンテナンスの完了です(^_-)-☆
今回の現場では、錆びにくく長寿命なガルバリウム鋼板屋根を重ね葺きすることで、雨漏りを修繕しました。屋根の耐久性だけでなく、美観も向上し、清潔感のある屋根へと生まれ変わっています。
お客様からも「これで雨漏りを気にせず、倉庫を使える!」と喜んでいただけて、私たちも安心しました(^^♪
屋根は気づかないうちに劣化が進む部分ですが、適切な施工を行うことで建物の寿命を大きく延ばせます。
街の屋根やさん名古屋南店では住宅に限らず、倉庫や商業施設の屋根工事も実績豊富です。
プロの職人がどんなトラブルも解決いたしますので、屋根のリフォームをお考えの方はお気軽にご相談ください!
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