こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。

前回のブログでは、名古屋市天白区の工場建物の波型スレート外壁にさまざまな劣化症状を確認した現場調査の内容をお伝えいたしました。

今回は、工場建物の外壁仕上げ材である波型スレートとはそもそもどのようなものなのか、その特徴などを徹底解説したいと思います。

▼前回までのブログ
・名古屋市天白区の工場建物の波型スレート外壁のメンテナンスのための現場調査をご紹介

そもそも波型スレートとは、セメントや繊維などを主成分とする波形に加圧成型した外装材のことで、工場や倉庫の屋根および外壁などの仕上げ材として一般的に用いられているものです。

また、波型スレートには、以下の通り、波のピッチや高さの違いで大きく2つの種類があります。

・大波スレート：波のピッチ130ｍｍ　波の高さ38mm

・小波スレート：波のピッチ63.5ｍｍ　波の高さ18mm

大波スレートが屋根と外壁のいずれにも使われることに対し、小波スレートは外壁専用となります。

そもそも波型スレートとは？

波型スレートのおもな特徴といえば、まず高い耐久性が挙げられ、その期待耐用年数は25年以上と、非常に長く使えることが大きな魅力となっています。

また、その他にも、耐火性や遮音性など、多くの優れた性能も備えています。

ただし、汚れやカビが付着するとかなり目立ってしまうことや、2004年以前に製造されたものはアスベストが含まれている可能性が高いことは注意が必要です。

とはいえ、波形スレートに含まれるアスベストは、、危険度を示す3段階のアスベストレベルのうちレベル3という最も危険性の低い位置付けとなっています。

波型スレートの代表的なメンテナンス方法といえば、カバー工法です。

もちろん、全面張り替えという選択もありますが、工事期間中は工場などの営業に影響が及ぶほか、とくにアスベストを含む波型スレートの場合は、張り替えを行うとかなりの高額になってしまいます。

そのため、波型スレートのメンテナンスには、既存の屋根や外壁の上に新たな仕上げ材を被せて仕上げるカバー工法が最も一般的な方法となっているのです。

ちなみに、カバー工法によるメンテナンスの特徴には、低コストで行えることや断熱性を強化できること、金属屋根や金属サイディングなどを用いるのでスタイリッシュな外観を形成できることなどが挙げられます。

今回の波型スレート外壁メンテナンスは、カバー工法で行っていきます。

なお、次回のブログからは、このカバー工法メンテナンスの実際の施工の様子について、詳しくご紹介いたしますので、ぜひ引き続きご覧ください。