
2025.01.13
こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。 前回のブログでは、日進市の会社倉庫として利用されている古民家屋根の下屋根に対し、金属屋根を用いた部分的な葺き替えの様子をお伝えいたしました。 今回は、老朽化にともなう一部屋根の崩落により大きなダメージを負った倉庫建物に対して行ってきた修…

名古屋市緑区にお住まいの方より、「屋根の劣化が気になる」とのご相談をいただきました。
お話をうかがうと、こちらのお宅では「パミール」という屋根材が使われているとのこと。
パミールは年月が経つとボロボロに剥がれてしまう「層状剥離(そうじょうはくり)」という問題が起きやすいことで知られています。お客さまもそのことをご存じだったようで、必要な施工をご提案し、金額にもご納得いただいた上で工事のご縁をいただきました(^O^)/
名古屋市緑区の事例の紹介です!
パミールは、1990年代から2000年代前半にかけて多くの住宅で採用されたスレート屋根です。安価で施行しやすいという魅力がありますが、年月が経つとボロボロに剥がれてしまう「層状剥離(そうじょうはくり)」という問題が起きやすいことでも知られています。
お客さまもそのリスクをご存じで、年月の経過で劣化したパミール屋根に、リフォームの必要性を感じていらっしゃったようです。
まずは現地調査を行い、屋根の状態をくわしく確認しました。屋根をよく見ると、表面がはがれ落ちている部分や、ミルフィーユのように層がめくれている部分(層状剥離)が広がっていました。
このまま放置すると、雨水が屋根材のすき間から入り込んで、その下にある防水シートや野地板まで傷めてしまう可能性があります。防水シートがまだ機能していればすぐに雨漏りすることはありませんが、劣化が進むほど修理は大がかりになります。
そうなれば費用もかさむことになるため、早めにリフォームしたほうが安心です!
屋根リフォームの方法の一つとして「塗装」があります。塗装を行うことで屋根のイメージを変えたり、塗料の効果によって屋根の機能性・耐久性がアップしたりといったことが可能です。
しかしパミール屋根の場合、塗装リフォームはおすすめしません。塗装したとしても、塗膜ごと層がはがれてしまうためです。
そのためパミール屋根には現在の屋根の上から新しい屋根材を重ねる「カバー工法」、または既存の屋根材すべてを取り除いて下地から新しくする「葺き替え(ふきかえ)」と呼ばれる方法での修繕が必要です。
今回は、より費用と工期を抑えられる「カバー工法」をご提案しました。お客さまの負担を最小限にしながら、しっかりと家の状態を改善できるメンテナンス方法です。
工事は、まず屋根のてっぺん部分にある棟板金(むねばんきん)とその下地材の撤去からスタートします。
この部分が残っていると、次に貼る防水シートが平らに貼れなくなってしまいます。
今回は「改質アスファルトルーフィング」というシートを使用しました。この防水シートは、通常のものよりも耐久性が高く、屋根の内側への水の侵入をしっかり防いでくれる優れた素材です。
「防水シートなんてどれでもいい」と思うかもしれませんが、屋根の雨漏りは防水シートの劣化が主な原因になります。そのためシートの性能は家を守る上でとても大切なポイントです!
防水シートの上には、新しい屋根材を設置します。
今回使用したのは、「ガルバリウム鋼板」という金属製の屋根材です。この素材はサビに強く、軽くて丈夫なため、今では多くの住宅で使われています。
施工方法は「立平葺き(たてひらぶき)」というやり方で、屋根を縦方向に一枚ずつ葺いていきます。つなぎ目が少なく、雨が入りにくいのが立平葺の特徴です。
立平葺きで使うガルバリウム鋼板の屋根材は、あらかじめ現場のサイズに合わせて加工されています。そのため現場での作業工数が減り、工期も短く済みます。
今回も、大屋根・下屋根の両方に同じガルバリウム鋼板を使い、全体を立平葺きで施工しました。統一感のあるスッキリとした見た目に仕上がったと思います。
屋根本体の施工が完了したら、棟や外壁との取り合い部分などの仕上げ作業に入ります。
まずは棟板金。ここは屋根と屋根がぶつかる部分で、雨水が集まりやすく、雨漏りの原因になりやすい場所でもあります。しっかりと防水処理を行いながら、きれいに仕上げました。
また、下屋根と外壁のつなぎ目には「雨押え板金(あまおさえばんきん)」を設置。雨水が壁側にまわり込まないように、板金とシーリングでスキマをしっかりとふさぐ作業を行いました。
今回のリフォームでは、屋根工事といっしょに雨樋(あまどい)の交換や、鼻隠し・破風(はふ)と呼ばれる部分の塗装も実施しました!
雨樋には、屋根から流れ落ちた雨水をスムーズに地面へ流す役割があります。雨樋が傷んでしまうと、水が外壁をつたってしまい、建物全体にダメージが出てしまう可能性もあるため、家を守る上で重要な部分です。
また、鼻隠しや破風は屋根の端にある板で、見た目を美しく整えるだけでなく、屋根の下地を守る役割もあります。
今回はこれらの部分も丁寧にメンテナンスを行い、屋根まわり全体の防水性と美観が向上しました。
すべての工事が終わったあとの屋根は、以前のようなボロボロの状態からは想像できないほど、スッキリとしたモダンな印象に生まれ変わりました。
今回使用したガルバリウム鋼板は、見た目の美しさだけでなく、今後の雨・風・紫外線からも建物をしっかり守ってくれる頼もしい屋根材です。
立平葺きとの相性も良く、耐久性・防水性・外観のすべてが整ったリフォームができました。
パミール屋根は、築7〜10年をすぎると劣化が進みやすく、放っておくと屋根材がはがれ落ちてしまうこともあります。
こうした劣化は塗装では対応できないため、適切な時期にカバー工法や葺き替えなどのリフォームが必要です。
街の屋根やさん名古屋南店では、パミール屋根をはじめ、さまざまな屋根材に対応した無料点検やご相談を承っています。「もしかしてうちも?」と感じたら、お気軽にお問い合わせください!
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