こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。

前回のブログでは、名古屋市中村区の陸屋根の住宅にて、屋上パラペットに設置されている笠木板金の著しい腐食を確認した現場調査の内容をお伝えいたしました。

今回は、陸屋根（ろくやね）とはどのような屋根のことをいうのか、またどのようなメンテナンスが必要となるのかなど、徹底解説したいと思います。

▼前回までのブログ
・名古屋市中村区の陸屋根住宅にてパラペットの笠木板金に著しい腐食を確認した現場調査

陸屋根（ろくやね）とはどんな屋根？

今回、行うメンテナンスは、陸屋根の住宅において、著しい腐食があった屋上パラペットの笠木板金を取り換えるといった内容です。

陸屋根とは、ほぼ水平の形状を持つ平らな屋根のことをいい、平屋根と呼ばれることもあります。

一般的に陸屋根は、ビルやマンションなどで多く見られるほか、戸建て住宅においてもモダンな雰囲気を演出できるデザインとして人気の高い屋根形状となっています。

陸屋根の特徴として、まず、スペースの有効利用ができるという点が挙げられます。

水平形状の屋上は、庭園やテラス、あるいは太陽光発電パネルの設置場所としてなど、生活様式に合わせて、さまざまな用途に活用することが可能です。

また、陸屋根は、人が上がって作業しやすく、定期的な点検やメンテナンスも比較的容易に行えることも大きな特徴となります。

陸屋根は、多くの魅力がある一方で、注意しておきたいこともあります。

例えば、排水に関するトラブルが生じやすい構造である点です。

水平形状であることから、一般的な勾配屋根よりも水はけがよくないので、ゴミや土砂などが堆積すると排水口が詰まり、雨漏りや防水の劣化を促す原因になることがあります。

また、床面に施した防水は、雪や風など、環境の影響を受けやすので、定期的なお手入れや点検、状況に応じたメンテナンスをこまめに行うことが重要になります。

陸屋根のおもなメンテナンス方法は、まず床面に施している防水です。

防水は、塗膜防水やシート防水、アスファルト防水などの種類があり、劣化状況や施工環境などを考慮して適切な方法で検討します。

また、排水口部分は、定期的な清掃や点検を行いつつ、必要に応じてドレン交換などの処置を行います。

そして、パラペット部の笠木についても、劣化状況に応じて塗装や交換などを行うことが重要です。

笠木交換の際には、今回のように、ガルバリウム鋼板のような高耐久なものを選択することで建物の保護機能を長く維持していくことがポイントとなります。

陸屋根は、モダンな雰囲気をつくれる人気の高い屋根形状ですが、その一方で、点検やメンテナンスを怠ると、雨漏りなどのトラブルが起こりやすい点は注意が必要です。

なお、次回のブログでは、笠木取り換えメンテナンスの既存笠木取り外しの様子について、ご紹介したいと思います。