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名古屋市緑区の店舗兼自宅で鬼瓦周りの漆喰やひび割れた外壁の塗装。漆喰が割れていたので補修をしました

築50年ほどの店舗兼ご自宅から、
「長く住み続ける予定はないが、とにかく雨漏りを止めたい」
というご相談をいただきました!
屋根は瓦のずれと劣化が進み、棟や鬼瓦まわりの漆喰は割れて指で触れると粉がつくほど弱っていました。外壁もチョーキングや細かなひびがあり、母屋との取り合いでは雨水が回り込んだ跡がはっきり残っています。
私たちは現場で“雨の入り口”と“回り道”を見極め、鬼瓦の漆喰補修、棟の漆喰詰め直し、瓦止めで屋根の急所を塞ぎ、同時に外壁・付帯・軒天の塗装で防水力を戻す方針を組み立てました!
さらに錆が出始めていた鉄骨階段はケレンと防錆塗装で進行を止め、不安を一つずつ潰していきました。
<街の屋根やさんのお客様との10のお約束>
漆喰詰め直し,外壁塗装,漆喰工事
ビフォーアフター
工事基本情報
- 使用材料
- 外壁塗料シリコン塗装、瓦止め材:シャープ化学工業 強力瓦用充填接着剤 瓦止めボンド 銀黒
この記事では、雨漏りを最短で止めることを最優先に、現場でどのように原因を見極め、なぜこの組み合わせの工事を提案し、どのような手順で施工したのかを、順を追ってお伝えします!
最後までご覧ください!
屋根全体を見ると、棟のラインは一見揃っていますが、瓦の表面には長年の風雨による色褪せと汚れが出ています。
瓦同士のかみ合わせが緩み始めており、強風や地震での動きやすさを感じる状態でした。このままでは瓦のズレが進行し、雨水が棟際から浸入する危険性があります!
鬼瓦の裏手を覗くと、漆喰に割れと欠けが見られました。
白い漆喰が剥がれ、土が見えてしまっている箇所もあります。
ここは雨水が差し込みやすい急所で、放置すると屋根裏への“点での漏水”に直結します!
台風や大雨のときだけ天井に染みが出るのは、まさにこうした箇所からの浸水が原因と考えられます。
棟の漆喰を近くで確認すると、ひび割れが進行し、一部は欠落して中の棟土が露出していました!
漆喰が弱ると棟土が水を吸い、内部から痩せていきます。その結果、瓦が浮いて雨水の通り道ができてしまいます。部分的な補修ではなく、通しで詰め直す必要があると判断しました!
瓦を一部外すと、下地の土が崩れてボロボロの状態になっていました。瓦の重なりだけでは防げないほど隙間ができ、雨が直接入り込む危険がある状態です!
普段は見えない部分ですが、実際に瓦を動かして確認することで劣化の深刻さが分かりました。このまま放置すれば確実に雨漏りが広がる状況です。
一部の瓦は外れてズレ落ちかけていました。下にあるトタン屋根の上に瓦が乗っている状態で、このままでは落下事故につながる恐れがあります。
瓦は重量があるため、人や物に直撃すれば大きな被害を出しかねません。固定力を回復させる瓦止め工事が欠かせませんでした。
外壁には大きな縦割れが生じ、周囲には汚れが筋のように残っています。
ここから雨水が内部に浸入し、外壁材を傷めるだけでなく、屋根との取り合い部分からも建物内へ水が回り込む危険性がありました!
外壁のひび割れは雨漏りの「回り道」になるため、屋根だけ直しても根本解決にはなりません。
お客様の一番の願いは「長期の大改修ではなく、いま確実に雨漏りを止めたい」でした。
そこで葺き替えのような工事は初回提案から外し、雨水の入り口を確実に塞ぐ屋根の急所補修と、回り道を絶つ外壁塗装を同時に行う現実的な計画をご説明しました。
屋根は鬼瓦と棟の漆喰をやり直して防水ラインを復活させ、動きやすい列を中心に瓦を接着固定してズレを止めます。
外壁は高圧洗浄から下塗り、中塗り、上塗りまで三工程で塗膜を再生し、取り合い部分には刷毛を使って塗料を押し込むイメージで密着させます!
さらに、お住まいの出入りに欠かせない鉄骨階段は、錆の進行が見られたため、ケレンと防錆を行い、強度低下と将来の大きな出費を避ける狙いで同時施工に組み込みました。
母屋と建物がつながっているため、今回は母屋側も外壁を同時に塗り替え、雨の通り道を建物全体で断ち切る設計としました!
鬼瓦の裏手や棟の付け根では、漆喰が割れたり欠けたりしていました。
劣化した漆喰を撤去し、新しい漆喰を詰め直すことで水の侵入口をしっかりと塞ぎました。鬼瓦まわりは屋根の“点で漏る”急所であり、ここを放置すると大雨のたびに天井へ雨染みが広がる原因となります。補修後はコテで成形し、雨水を受け流す滑らかなラインを復活させました!
棟では漆喰が崩れて中の土が露出していました。
棟土が水を吸うと痩せて瓦の座りが悪くなり、広範囲で雨漏りを招きます。古い漆喰を一度撤去し、新しい漆喰を通しで打ち直すことで、連続した防水ラインを再生しました。補修後は棟全体に均一な厚みが戻り、屋根の背骨としての役割を取り戻しています!
ズレていた瓦は専用ボンドで固定し、強風や微震でのズレを防ぎました。
特に端部は動きやすいため重点的に施工しました。瓦のズレは雨仕舞いの乱れだけでなく、落下による事故の危険性もあります。固定後は雨切りのラインがまっすぐ通り、屋根全体の安定感が増しました!
外壁は長年の汚れとチョーキング現象で手に白粉が付くほど劣化していました。
まずは高圧洗浄を行い、旧塗膜の粉・苔・汚れを徹底的に落とします。
この工程を省くと塗料が密着せず、数年で剥がれが起こります!洗浄後は表面がすっきりとした素地になり、これからの塗装が長持ちする準備が整いました。
洗浄で整えた外壁に、下塗り材をローラーで丁寧に塗布しました。
細かなひび割れを埋めながら、新しい塗膜との密着を確実にします。
下塗りをおろそかにすると、どれだけ良い上塗り材を使っても早期剥離の原因になります。写真のように下塗りで白く均一な面を作ることが、仕上がりの美観と防水性を左右します。
下塗りが乾燥した後に中塗り、さらに上塗りを重ねることで、塗膜に厚みを出して防水性能を高めました。
ローラーを使って塗料を押し込みながら、凹凸部分までムラなく仕上げています。
これにより、紫外線や雨風から外壁を長期的に守ることができます。工事前は雨筋汚れが目立っていましたが、塗装後は発色が均一になり、建物全体が明るい印象に変わりました。
ローラーで均一に塗布し、湿気のこもりやすい環境でも長持ちする仕上がりにしています。
軒天は普段あまり目に入らない部分ですが、剥離すると最悪は落下に繋がります。今回の施工で安全性と美観を同時に確保しました!
外壁だけでなく、雨樋や破風板といった付帯部も塗装しました。
これらは劣化が早く、そこから水を滴らせて外壁や軒天を痛める原因になります。ケレンや下塗りを行った上で仕上げ、外壁と一体感を持たせています!
鉄骨階段は赤錆が進行していました。
ワイヤーブラシとサンダーで錆を落とし、防錆塗料を下塗りとして塗布。
施工前は不安のあった踏板や溶接部も、施工後はしっかりとした強度と美観を取り戻しました。これで居住者や利用者の安全性が確保されました!
今回の工事は、雨漏りを“いま確実に止める”という目的に対して、屋根の急所を押さえる補修と、外壁・付帯・軒天を同時に整えることで、入り口と回り道を一度に断つ設計で臨みました。
工事後は、雨の日の不安が解消したこと、印象が明るくなったことをお客様に喜んでいただけました!
もし、築年数が近く、同じように「まずは雨漏りを止めたい」とお考えであれば、現地診断だけでも構いません。
状態を一緒に確認し、必要な手当てを必要な分だけご提案します。雨漏りは待てば待つほど被害が広がり、費用も膨らみます。思い当たる点があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください!
8時半~17時半まで受付中!
0120-554-957