こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。

今回は、名古屋市港区の住宅にて、屋根の劣化状況を確認した無料点検について、その様子をご紹介したいと思います。

住宅屋根の劣化状況について

今回、無料点検を行うのは、モニエル瓦の仕上げとなっている住宅の屋根についてです。

なお、今回の点検は、お客様より、屋根点検のご依頼をいただいたことがきっかけとなります。

屋根の点検は、ドローンを使用して行っていきます。

ちなみに、今回、点検を行う住宅の屋根は、モニエル瓦の仕上げとなっています。

モニエル瓦は、表面に着色スラリーと呼ばれる特殊な塗装が施されたコンクリート製の洋瓦で、かつて日本モニエルという会社が製造、販売し、日本国内の住宅で多く使用されていました。

しかし、現在では、日本モニエルの撤退により、製造されておりません。

モニエル瓦は、劣化が進むと、スラリー層と呼ばれる表面の着色層の退色や苔、カビの発生、ひび割れなどが起こるようになるので、定期的な塗り替えが必須です。

また、塗り替えの際には、スラリー層を高圧洗浄でしっかりと取り除いたうえで塗装しなくてはならないことは、とくに重要な注意点となっています。

これは、スラリー層が残ったままだと、塗装後、早期に剥がれてしまうリスクが高いためです。

棟を確認してみると、その土台となっている漆喰に変色やひび割れが見られるなど、劣化がひどく進行している状況にありました。

漆喰は、瓦を固定し、棟を安定させるほか、雨水の侵入を阻止するといった非常に重要な役割を担っています。

この漆喰が劣化して機能を損ねると、瓦のズレや雨漏りなど、重大なダメージにつながることもあるので、そうなる前に適切なメンテナンスを行っていくことが重要です。

また、屋根の破風板の下にあるスペースには、鳥の巣があった形跡も確認できました。

屋根に鳥の巣をつくられると、糞で洗濯物を汚されたり、屋根材の劣化を促したりなど、さまざまな被害を受ける原因となるので、対策が必要となります。

今回の点検では、モニエル瓦屋根の棟部漆喰の劣化や鳥害などが生じている状況が確認できました。

この点検結果を受け、お客様へメンテナンスの提案を行ったところ、棟瓦の取り直しや破風下への防鳥ネット設置などを行っていくことになりました。

なお、次回のブログでは、棟瓦取り直し工事の施工の様子などをご紹介したいと思います。