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施工事例
名古屋市天白区で屋根の軽量化！和瓦から「ルーガ雅」へ葺き替えた屋根リフォーム

工事のきっかけ

名古屋市天白区の住宅で、瓦屋根の劣化と重さが気になるというご相談をいただきました。

現場を点検したところ、漆喰や板金にサビやヒビなどの不具合を確認、さらに屋根材自体も劣化が進んでいました。

地震への備えも考慮し、今回は和瓦の雰囲気をそのままに、軽くて丈夫な「ルーガ雅」という屋根材に葺き替えることになりました。

工事の様子を、詳しくご紹介します！

＜街の屋根やさんのお客様との10のお約束＞

名古屋市天白区屋根葺き替え,屋根補修工事

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根葺き替え,屋根補修工事

漆喰や板金の劣化が目立つ瓦屋根を調査

現場調査で見つかったのは、鬼瓦まわりの漆喰のヒビ割れや変色でした。

漆喰は、瓦をしっかりと固定したり雨が中に入らないようにする大切な役割を持っています。しかし、時間がたつと固くなってヒビが入りやすくなります。そこから雨水が入り込むと、屋根の中にある木材まで傷んでしまうことも…！

また、瓦を少しめくって下をのぞいてみると、「葺き土（ふきつち）」と呼ばれる土が痩せてしまっている様子も見られました。葺き土がしっかりしていないと、瓦がズレたり落ちたりする危険もあるため、補修をしたほうが安心です。

さらに、屋根のつなぎ目などに取り付けられた金属の部品（板金役物）にも色あせやサビが発生しており、放っておくと穴があいて雨漏りにつながる恐れがありました。

和瓦の重さにも不安があり、軽量な屋根材へ変更を決定

今回の屋根は、いわゆる「和瓦（わがわら）」というタイプで、とても長持ちする優れた屋根材です。しかしその分とても重くて建物の負担となることや、地震が起きたときに家が大きく揺れる原因にもなるといったデメリットも持っています。

そのため今回は劣化した部分を直すだけでなく、屋根全体を軽くして、地震に強い家にすることも目的のひとつとなりました。

採用したのは、「ルーガ雅（みやび）」という軽量で丈夫な新しいタイプの瓦です。見た目は和瓦そのままですが、重さはなんと和瓦の半分ほど！　活用することで和風の家の雰囲気はそのままに、安全性をぐんと高めることができます。

足場設置から瓦の撤去、新しい下地づくりへ

工事は、まず安全のための足場を組むところからスタートします。

その後、もともとあった和瓦を1枚ずつていねいに取り外し、下地の状態を確認。古い野地板の上に新しい合板を重ねて、下地の強度を高めました。

なお、野地板とは屋根材のすぐ下にある土台のことです。これがしっかりしていないと、いくら良い瓦を乗せても、屋根の強度は安定しません。葺き替え工事ならこの野地板の状態まできちんと確認できるので、屋根トラブルを根本から解決できます。

防水シートには高性能な「PカラーEX＋」を採用

下地をつくったあとは、雨水が入らないように防水シートを張ります。今回使用したのは、田島ルーフィング社の「PカラーEX＋」という、改質アスファルトルーフィングです。

これは普通の防水シートよりも防水性・耐久性に優れており、釘で穴をあけても水が入りにくいのが特徴です。屋根材の下で雨を防ぐ「第2の傘」として、建物をしっかり守ってくれます。

瓦桟を樹脂製にして、より長持ちする屋根に

防水シートの上には、瓦を引っかけて固定する「瓦桟（かわらざん）」を取り付けます。

今回使ったのは、木ではなく「樹脂製（じゅしせい）」の瓦桟です。木のものに比べて腐りにくく、水にも強いので長持ちします。さらに、水が溜まりにくい「水抜き溝」も付いており、屋根の裏側の湿気対策にも役立ちます。

「ルーガ雅」を使った屋根葺き施工を実施

下地が完成したら、いよいよ新しい屋根材「ルーガ雅」の登場です。

ルーガ雅はケイミューという外装メーカーが開発した、軽くて丈夫なセメント系の屋根材です。瓦のような見た目ですが、中にたくさんの小さな空気の泡が入っていて、軽さを実現しています。

このルーガ雅を、1枚1枚決まった位置に釘でしっかりと固定していきます。下から上へ、段を重ねるように取り付けることで、雨が上から下へ自然に流れるようになっています。

棟やケラバなどの細部も丁寧に施工

屋根本体を張り終えたら、次は細かい部分の仕上げです。

屋根のてっぺんにあたる「棟（むね）」
屋根の端の「ケラバ」
外壁との境目である「雨押え（あまおさえ）板金」

これらの部分には、専用のパーツを使ってしっかりと仕上げていきます。

棟の中には樹脂製の芯材を使い、その上から南蛮漆喰（なんばんしっくい）で瓦を固定。ビス止めでガッチリ固定するので、台風などの強風でも吹き飛ばされたり剥がれたりする心配はありません。

また、雨押え板金などは特に雨漏りしやすい場所なので、すき間ができないよう入念に取り付けを行いました。

見た目も美しく、安全で長持ちする屋根が完成！

工事が終わった屋根は、まるで新築のように美しい仕上がりになりました。

昔ながらの瓦の雰囲気を保ちながら、重さを大幅に軽減できたことで、地震への備えもバッチリです。リフォームによって、「美しさ」「安心」「快適さ」のすべてを手に入れることができました。

屋根のリフォームは見た目以上に大切です

屋根の上には、普段なかなか目が届きません。しかし棟やケラバ、漆喰、板金といった屋根部品は、雨や風から家を守るとても大切な役割を担っています。

少しでもこうした屋根の箇所に不安を感じたら、ぜひ一度専門の点検を受けてみてください。

街の屋根やさん名古屋南店では、屋根の点検・ご相談・お見積もりをすべて無料で行っています。専門スタッフがていねいに、家を守るお手伝いをさせていただきます。

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