名古屋市在住のみなさん屋根の板金が浮いている!と言われたとき、どんな状態かご存じですか?
こんにちは!街の屋根屋さん名古屋南店のかねこです(*^_^*)
と、突然、業者が訪ねて来たこと、
ありませんか?
突然、現れた業者に、こんなことを
言われたら、、見えない屋根の、
しかも内装などとは違い、知識のある
方も少ないので、きっと、どうしたら
いいか不安なる方が、ほとんどなのでは
ないでしょうか?
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*作業員イラスト.jpg)
屋根の板金の浮き!と、業者の訪問したとき!について
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*悪徳業者イメージイラストa-1.jpg)
ついての解説と、突然の業者訪問に
遭遇!?したときの対応方法などを
ご紹介していきたいと思います♬
「棟」☜これ、なんて読むかわかりますか?
「棟」の読み方は、
建物を数えるときの単位では「トウ」
ですよね。。
でも、屋根の構造での読み方は「ムネ」
と読みます。。ご存じでしたか?
本題の屋根の板金の説明に入る前に、
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/371715_s.jpg)
「棟」ってなんでしょう!?
には、屋根面が二つあります。
この面と面が重なる山部分(頂点部分)
のことを「棟」と呼びます。
そして「棟」は三角屋根だけではなく、
他の種類の屋根にもあります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*切妻屋根イラスト②.jpg)
寄棟屋根なら。。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*寄棟屋根イラスト②.jpg)
頂点部分を「大棟」、そして頂点から
下っている山を隅棟(スミムネ)・
下り棟(クダリムネ)と呼びます。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*棟説明イラスト.jpg)
屋根面が重なり合う部分になり、隙間ができるためです。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*棟板金説明画像②スクショ.jpg)
には「棟板金」という板金部材を
取り付け、雨水の浸入を防ぐのです。
◆瓦屋根にも、あります!
ご自宅の屋根が、瓦屋根なら「棟瓦」が
施工されていますよ!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*添付用棟瓦画像.jpg)
◆これが「棟板金」です👇
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*添付用棟板金画像.jpg)
画像のように、スレート(カラーベスト・コロニアル)系の屋根を留めている
金属部分のことを「棟板金」と呼びます。
この金属で、屋根と屋根の面が合わさる山状(角)の接合部分を覆って、
雨水の浸入を防ぎ、屋根材を固定しています。
この「棟板金」は、過酷な環境に晒され、年月も経て、耐久性が弱まります。
そして、風などがきっかけとなり、飛散や剥がれを起こします。
なぜ、風の影響をうける?
屋根って家の中でいちばん高いところにありますよね。。当然ですが(笑)
まさに、これが原因なんです。いちばん高いところにある屋根の頂上部分や
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/1263131.jpg)
風の影響を受けやすく、台風や強風の
被害に遭いやすい部分なのです。
◆風の負担を数値化!?
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*台風イメージ-.jpg)
住宅を建設する際に構造計算を行い、屋根も設置しています!
詳しくなるほど、みなさん心配になってしまうかもしれませんね。。
でも、安心してくださいね!
施工時には構造計算上、始めからわかっていることなので、荷重に耐えられるよう
設置されています。
過酷な環境に晒され続ける屋根は。。
年月を経ることで、耐久性が弱まり
「風」の影響を受けたことがきっかけ
となり、飛散や剥がれなどの被害が目に
見える形で表面化することになります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*痛んだ屋根イメージ画像.jpg)
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*設計イメージ.jpg)
とても簡略的な説明ですが、構造計算
とは、建物の安全性を確認するための
計算のことです。
かなり前の話ですが、マンションの構造計算
のことで、大きく報道されたことありましたが、
住宅設計する際にも、同じように構造計算をします。
棟板金の剥がれや飛散の原因は?
ここから、原因の説明をしていきましょう!
釘の浮き・抜け
棟板金を設置するためには、まず板金を固定するための貫板(芯木とも呼ばれる部分、
板金を留めるための部材)を棟に固定し、固定された貫板に板金を被せ、
釘で取付けます。この棟板金の飛散や剥がれは、板金を貫板に取り付けるときに
使用した「釘」が「浮いてくる」ことによって引き起こります。
釘が浮くと、棟板金が浮く!?
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*野口邸棟板金クギ浮き1.jpg)
貫板に固定するための釘が浮き、
板金の固定力が弱まります。そして、
板金自体が浮いてしまうのです。
軽度であれば風が吹いてもパタパタと
煽られる程度で済みます。
◆釘の劣化がいたるところで発生すると
いたるところで発生してき、棟板金全体
の固定力が弱まり、浮いてしまうの
です。そして、台風や強風が吹くこと
で飛散や剥がれへと発展してしまうの
です。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/22214147.jpg)
なぜ、釘が浮いたり、抜けたりするのか
では、この釘の浮きや抜けは
なぜ起こるのでしょうか?
もちろん、施工されたばかりのときは、
きちんと奥まで打ち込まれている
はずです。
なぜ、きちんと打ち込まれているハズの
釘が浮いてきたり、抜けてしまう
のでしょうか?
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*野口邸棟板金クギ浮き2.jpg)
金属の伸縮によって釘が浮く
晒され、夜になれば気温が下がる
という環境のなかにあります。
そして、金属には熱を持つと伸びる
という性質があります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*朝晩イメージイラスト①-.jpg)
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/156860.jpg)
棟板金も金属製です。そのため、
夏場や日中、太陽の熱を受け、著しく
温度上昇し膨張を起こします。
そして、貫板に打ち付けられた釘が、
膨張とともに浮いてきます。
逆に夜間や冬場には、膨張した棟板金が
収縮し、釘を取り残したまま元の位置に
戻ります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*夜の家イメージイラスト-.jpg)
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*寒暖差イメージイラスト.jpg)
釘の錆による浮き・抜け
築年数が経過している家屋で多く見られる傾向があるのは、棟板金の固定に鉄釘が
使用されているケースが多く見られるためです。
◆鉄釘の性質によるもの
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/rust-g442f47205_640.jpg)
鉄は、水分によって錆が発生しやすい
性質を持っており、錆により膨張した
鉄釘が釘穴を広げます。それにより、
固定力が弱まり、釘が浮き、抜けて
しまう状態を招くのです。
◆風の影響
最も風の影響を受けやすい場所にある棟板金、吹き付けられた風圧も、
やはり釘の浮きの重症化に繋がります。
木製の貫板の劣化・腐食
最大の原因は棟板金を固定している木製の貫板の劣化や腐食です。
◆棟板金の内部に雨水が侵入すると
しまうなどの不具合が発生すると、
そこから棟板金の内部に雨水が浸入
します。雨を遮るものがない場所に
ある棟板金は、直接雨の影響を
受けます。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*貫板腐食街屋根スクショ画像.jpg)
◆木製の貫板に水分は大敵!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*木材腐食イメージ画像.jpg)
特に木製の貫板にとって水分は大敵で、
長期間に渡り、浸入された雨水が貫板の
劣化を早まらせます。当然、腐食し
もろくなった貫板は釘を固定する力を
失い、全体的な釘の浮きや抜けにも
直結します。
◆貫板が腐食すると
固定する力はないため、浮きや抜けなどを繰り返すことになります。
怖い!棟板金の剥がれや飛散による、二次被害
棟板金が受けた被害から、更に二次被害を招いてしまうケースもあります!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*屋根飛散イラスト.jpg)
棟板金が飛散すると、歩行者や
近隣住宅に被害を与えてしまうことも
あります。
棟板金が剥がれると、雨漏りに繋がる
こともあります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*雨漏りイラスト&画像.jpg)
こんな二次被害を起こさないためにも、定期的なメンテナンスが大切です!
棟板金の素材は一昔前に建てられたお住まいであればトタン(亜鉛メッキ鋼板製)、
現在であればガルバリウム鋼板製のものが主流です。
立地や環境にもより劣化のスピードも変わりますが、棟板金の交換のタイミングは、
10年~15年を目安にお考えいただくと良いでしょう。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/2580774.jpg)
Point👆塩害や風の影響を受ける地域
などは、定期的な塗装メンテナンスや、
10年未満での交換を目途に、ご検討
いただくと良いでしょう。
同じ費用をかけるなら、耐久性のある部材で!
同じ費用をかけての交換なら、耐久性のある長持ちする棟板金への交換を
お奨めします。今までの棟板金を固定する貫板は木製だったため、雨水が侵入するうち
腐食や劣化のスピードが早まり、釘を固定する力も弱まります。
プラスチック樹脂製貫板も!
最近の貫板は、プラスチック樹脂製
のタイプがあります。
プラスチック樹脂の貫板は、水分を吸収
しないので、木製より劣化しにくいのが
特長です。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*プラスチック製樹脂貫板.jpg)
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/4857074_s.jpg)
また、板金を固定するのも釘ではなく、
ステンレス製のビス(ネジ)を使用
します。ビスはサビに強く、ねじ込み式
のため、緩みにくくななります。
台風や突風など、異常気象で剥がれや、飛散することも!!
環境変化、異常気象で、近年では一年中、暴風被害の起こる心配があります。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/374399.jpg)
火災保険が適用になるケースも!
風災での棟板金の交換は、
火災保険が適用できる場合もあります。
Point👆火災保険は、
台風や暴風による風災、その他、
雪害や雹害、落雷等によってご自宅が
被害を受けた際にも補償対象となる
保険です。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*台風イメージ画像.jpg)
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*自然災害被害イメージ画像.jpg)
棟板金は風の影響を受けやすい!?
棟板金の素材の寿命は15年以上と
言われています。そうは言っても、
棟板金は直接、風や雨の影響を
受けやすい場所です。
例え、築浅の住宅だったとしても、
環境の影響で不具合が発生しやすい
箇所なんです!
躊躇わずに。。プロに相談!
屋根の上からパタパタ音がするなど
異変を感じたときは、躊躇わず、
プロへ点検の依頼📞をお奨めします。
▼困った時は躊躇わず📞
街の屋根屋さん名古屋南店へご相談!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*見積説明イラスト-1.jpg)
ご注意ください!棟板金の不具合を悪用する訪問販売
そして、こんな業者には、みなさんご注意ください!
突然、親切そうに尋ねてくる訪問販売。。ご存じでしょうか?
頼んでもいないのに、言葉巧みに声をかけ、近づいてきます。
こんな言葉を切り出してきたら。。
棟板金の浮きが気になった」とか、
「近所で工事をしていて、
お宅の屋根が気になった」などなど、
こんな住人が不安になる言葉を
投げかけてきたら、、
お気をつけください!!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*悪徳業者イメージ画像.jpg)
安易に屋根に上がらせない!!
彼ら訪問業者の目的は、屋根に上ることです。親切なそうに声をかけ、
不安を煽り、無料で点検してあげると、屋根に上がろうとします。
ここで、安易に屋根に上がらせない!ことが大切です。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/097559.jpg)
住人が一緒に上がれないことを利用し、
不具合がないにも関わらず、悪い部分が
あったと、関係のない画像を見せ、
不安を煽ったり、
なかには、屋根に上ったときに、
自分で屋根材を破損し、いかにも
不具合があったように装い、
すぐに修理しないと大変なことに
なると契約を迫る悪質な業者もいます。
慌てないでください!
もちろん、これまで説明させていただいたように、
もし本当に、棟板金が浮いていたら、修理が必要な状態が殆どです。
けれど、その場ですぐ修理しなければいけないような、緊急事態ではありません。
少なくとも、落ち着いて、優良業者を選ぶくらいの猶予はあるでしょう。
優良業者の判断で、本格的な修理の前に、応急処置をする場合も、もちろんあります。
大切なのは、その場で契約をしない!ことです。
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*セールスお断りイラスト.jpg)
嘘でも構いません!
「知り合い・身内の業者に依頼できる」・「家族と相談してから決めたい」・
「自分ひとりでは決められない」などと言ってみてください。
大抵の訪問販売業者は引き下がります。
まずは、一拍!置いてください
何であれ、その場の勢いで、
突然やってきた全く知らない業者だけの
情報で契約をすることは、
お奨めできません。
不安な気持ちは理解できますが、
ここはぐっと堪えて、
その場は、引き取ってもらいましょう!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*断るイラスト.jpg)
インターネットで調べてみる!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*HPと名刺.jpg)
ことが正確か、訪問業者は信頼できる
会社か、確認したほうが良いでしょう。
名刺など、受け取っていれば、
訪問業者ついては、インターネットで
調べることができます。
便利な時代ですね(^^♪
相見積もりを取ってみる!
また、別の業者で見積を取ってみると、
まったく違った意見・見解が聞ける
こともしばしばあります。
同じ屋根でも、別の業者で見積もりを
取ると、そもそもの点検内容は
もちろん!見積の内容・説明の仕方、
修理内容など、まったく違った!
という話は、よく耳にします。
更に詳しい業者の見極め方はこちら👇
良い業者の見極め方!
![](https://machiyane-nagoyaminami.com/wp-content/uploads/sites/33/ブログ*相見積もりイメージイラスト-scaled.jpg)
最後に。。。
いかがでしたか?
屋根板金についてご理解いただき、屋根に異変があったり、
突然、知らない業者から屋根について、不安になる言葉を言われたとき、
少しでも、このブログをお役立ていただけたらと思っています♬
最後まで、お読みいただきありがとうございました~(^^)/
👇メンテナンスや点検・修理でお困りごとがあったときは、
お気軽に、街の屋根やさん名古屋南店までご相談くださいね♬