こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。

前回のブログでは、名古屋市緑区において、屋根のカラーベストが抜け落ちてフェンスを破損した住宅の現場調査の内容をお伝えいたしました。

今回は、屋根のリフォーム方法であるガルバリウム鋼板屋根を用いたカバー工法の魅力について、解説したいと思います。

▼前回までのブログ
・名古屋市緑区でカラーベストの落下で現場調査、カバー工法によるリフォームを決定

ガルバリウム鋼板屋根で行うカバー工法の魅力

今回、屋根のリフォームを行うのは、およそ10年前に塗装工事を行ったスレート屋根の一部が抜け落ちた住宅です。

現場調査を行い、屋根のコンディションを確認したところ、スレート屋根の劣化状況を考慮してカバー工法によるリフォームを行っていくことになりました。

そもそも屋根カバー工法とは、既存の屋根を残した状態で、その上に防水シートと新しい屋根材を重ねる施工方法のことをいいます。

そして、屋根カバー工法のメリットといえば、なんといっても低コストで行えるリフォームであるということです。

既存の屋根材を剥がす必要がないので、廃材処分費や人件費を抑えて工事が行えます。

また、短い工期でできるので、そこで暮らしている方や近隣の方の生活への負担を軽減できることもメリットのひとつです。

一方、デメリットといえるのは、屋根全体の重量が少し増えることから、建物の耐震性に影響するという点が挙げられます。

ただし、ガルバリウム鋼板のような非常に軽い金属屋根を用いることで、その影響はかなり軽微なものに抑えられます。

ちなみに、屋根の劣化が著しく、下地にまで及んでいた場合は、その下地を適切に補修する必要があるので、基本的にカバー工法は行えません。

その場合は、葺き替えなど、他の方法を検討することになります。

屋根カバー工法で一般的に使用される屋根材は軽量な金属屋根で、なかでもガルバリウム鋼板は非常に人気の高い屋根仕上げ材です。

ちなみに、今回の屋根カバー工法でも、ガルバリウム鋼板製の屋根材「ダンネツトップS&Sルーフ」を用いて行うことになっています。

ガルバリウム鋼板とは、金属鋼板をアルミニウムや亜鉛などの合金でメッキした材料のことをいい、「アルミ亜鉛合金メッキ鋼板」とも呼ばれます。

他の屋根材よりはるかに軽量で建物への負担を少なくリフォームできることのほか、耐久性が高いことやコストと性能のバランスが優れることなど、非常に魅力の多い材料です。

また、ガルバリウム鋼板屋根には、断熱材が裏打ちされたものが多いので、断熱性能を付加し、室内空間の快適性向上や光熱費の削減などの効果も期待できます。

ガルバリウム鋼板屋根で行うカバー工法は、低コスト、短工期で行えることや機能を付加できることなど、非常に多くの魅力があるリフォーム方法です。

なお、次回のブログでは、屋根カバー工法による実際の施工の様子について、詳しくご紹介したいと思います。