考えてみて下さい。日本には数多くの歴史的建造物があります。
代表されるものは、寺院やお城です。
それらは私たちが生まれる前のものも多く現存しています。
もちろん、戦争などで焼け落ち再構築したものもありますが、寿命は30年ほどではありません。
その多くは木造です。不思議ですね。
なぜ、住宅だけ?
理由はいくつかありますが、一番大きいのは建築技術の衰退だと思います。
高度成長期による、大手ハウスメーカーの大量生産される住宅による、職人技術の低下。
海外の材料をふんだんに使うことによる、国内の森林の衰退。
そして、早く、安くを望んだ施主。
これはいたし方がないかも知れません。
しかし、安くを望むと海外の安い材料に流れるしかありませんでした。
日本の国土の2/3は森林です。しかしその多くが死んでいます。
日本人が住む家なのに、国産の材料が使われていない現実があります。
残念なことですね。