上の表は今回の北海道で起こったマグニチュード6.7の地震と
2016年に起こった熊本地震マグニチュード7.3での住宅の被害を見比べた表です。
最大震度は北海道、熊本ともに震度7を観測しました。
住宅の全壊は北海道では105棟、熊本ででは8663棟でした。
半壊、一部損壊を見ても数字に大きな違いを見ることができます。
この違いについて、記事の中では
北海道ではあまり瓦屋根が存在せず、トタン屋根の民家が立ち並んでいるため、
同規模の熊本地震より被害が少なかった。と書かれています。
これは簡単に説明すると、住宅の頭に当たる部分(屋根)の重さが軽かったため建物が大きく揺れず
被害が少なかった。ということです。
上の絵をご覧ください。
地面に竹串が刺さっています。左右とも同じ竹串です。(太さ、強さも同じです)
竹串の先にはお団子が付いています。大きさは同じですが重さが違います。
左側の赤いお団子はスポンジでできていて、すごく軽いです。
右側の青いお団子は、あんこがたくさん詰まった、よもぎ団子です。ずっしり重いです。
お団子の先っちょを同じ力ではじいて揺らしてみると、矢印のような揺れ幅を描きます。
あんこがたくさん詰まったよもぎ団子は、大きく揺れます。
建物の重さ×地震による加速度×係数
この公式は数字が大きいほど地震力が大きいということになります。
つまり重い建物は大きくゆれ、また時間も長く揺れるということです。
お団子の揺れ幅が大きく、長い時間揺れると、そのうち竹串は耐えられなくなり
『ポキッ』と折れてしまいます。
この竹串が住宅の柱であり、お団子は屋根です。
もちろん、建築基準法では軽い屋根と重い屋根では、必要壁量に違いはあります。
しかし、このデータを見ると軽い屋根の優位性は明らかです。
街の屋根やさん名古屋南店では耐震診断、耐震補強も行っております。
屋根を軽いものに変えるだけでも、耐震性能はUPします。
もし、ご自宅が重い屋根で葺き替えをお考えの方は、是非ご相談下さい。
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