突然の雨漏り!!しのぐためにすべき事を徹底解説
突然の雨漏りが起きた場所を目視で確認
突然、雨漏りになってしまったら、気が動転することでしょう。建物に異変が起きていることは確かですが、まずは冷静になることが大事です。どこから雨漏りがしているのでしょうか。
一般的に、雨漏りの原因を作る箇所というのは、次の8ヵ所が考えられます。雨漏りの原因を作る箇所と室内で染みが出ている箇所や、雨の日にポタポタと水が落ちてきたりする箇所は違うかもしれませんが、目視で確認できるのであればしてみましょう。
①屋根・屋上
屋根材や板金のズレや破損、ひび割れ、防水シートや塗装の劣化、排水口の詰まりなどが原因になります。
②雨樋
ひび割れ、破損、ズレ、金具の劣化などが原因になります。
③太陽光パネル・太陽熱温水器
重さによるズレ、穴によるすき間などが原因になります。
④外壁
ひび、塗装やコーキングの劣化などが原因になります。
⑤ベランダ
防水層のひび割れ、笠木のすき間、排水口の詰まりなどが原因になります。
⑥窓・サッシ
外壁からの侵入、コーキングの劣化などが原因になります。
⑦換気扇
ダクトやコーキングの劣化などが原因になります。
⑧給排水管
配管や壁とのつなぎ目、穴周りの劣化、コーキングの劣化などが原因になります。これらは雨漏りでなく、漏水の可能性もあります。
自分で目視確認する場合の注意点
決して、高所には上がらないことです。屋根の急斜面や雨樋など、せいぜい、梯子や脚立で足を乗せる範囲で、それより上には行かないようにしましょう。梯子や脚立を使用する時も、二人一組になることをおすすめします。それだけ、落下や転落事故につながる危険性があるということです。
目視でわかるような範囲を見渡し、手の届くところの小さな修理だけをしてください。目視でもわかるような状態、例えばひび割れやコーキングの劣化などがあれば、やはり、症状はかなり悪いといえますが、外観で素人ができる範囲はそれぐらいしかありません。
突然の雨漏りだと思ったら、違っていた!?
雨漏りと似ている症状に、「漏水」や「結露」があります。「漏水」は給排水管からのことになりますが、雨でもないのに水が漏れている、水道料金が急に高くなったなどの現象があります。おかしいと思ったら、様子を注意して見てください。「結露」は窓付近でよく起こる現象です。天窓での「結露」も雨漏りと間違えやすいため、室内で冷暖房を使用するような、寒暖差が激しい時期は特に観察が必要です。
突然の雨漏りに、ひとまず、自分でできる対処法
今、どこが雨漏りをしているのかで、それぞれの箇所の応急処置をしなければなりません。適切な処置であれば、小さな被害で済むこともあります。室内の箇所で雨漏りがしては大変困りますから、ひとまず、簡単な道具を使って自分でできる対処法をご紹介します。
天井からの雨漏り
床にブルーシートや新聞紙を敷き、バケツを置きます。バケツの中にぞうきんや吸水シートを入れると、水はね防止になります。ビニール袋を天井に張りつけ、ひもを通す穴を開けてからバケツに誘導することも有効です。
窓やサッシ、壁からの雨漏り
周りにぞうきんや吸水シートを敷いたり、コーキング材を購入してひび割れしたところに注入したり、防水テープをすき間に張ったりします。
全体的に用意するといい道具は、バケツ、ブルーシート、ぞうきん、吸水シート、防水テープ、コーキング材になるでしょう。
突然の雨漏りが起きると考えられる主な原因
①経年劣化
最も多いとされるのは、経年劣化です。どの箇所も、築年数が経つにつれ、一つ一つの部材が傷んでくるからです。塗装のはがれも同じで、メンテナンスが遅れるほど、雨漏りの危険性は高まります。
②施工不良
新築やリフォーム時に施工を担当した業者のずさんな工事や、悪徳業者の手抜き工事などが原因で、起こるべきことが起こってしまったということになります。恐ろしいのは、初期よりもっと雨漏りの症状がひどくなってしまうことです。
③自然災害
大型の台風や暴風雨、酷暑など、最近の自然は脅威ともいえるほどの破壊力を持って迫ってきます。部材は進化し、性能もアップしていますが、それでも追いつかないほどのダメージがあるのです。
最終的に、突然の雨漏りはプロの業者に依頼
やっかいなことに、雨漏りが起きている箇所と侵入場所が一致しないこともあるため、素人では雨漏りの場箇所だけに気を取られてしまうことはよくあることです。修理についても“雨漏り部分を防げばいい”と思いがちですが、そう簡単なことではありません。完璧に直さなければ、放置していることと一緒なのです。
プロの業者に依頼すれば、突然の雨漏りでもすぐ駆けつけてくれます。原因を突き止めるため、あらゆる調査をしてくれますし、どこをどう直すのかの説明をしてくれ、見積もりを出してくれます。費用がかかるとしても、今後、安心して暮らせると思えば安いものでしょう。
突然の雨漏りには、地元の優良業者がおすすめ
突然の雨漏りで困ったら、最終的にはプロの業者に助けてもらうことが一番ですが、業者選びが問題でもあります。経験や知識のない業者、費用だけ取ろうとする悪徳業者に当たってしまうと、二次被害や三次被害にもなってしまうからです。そのような業者では、雨漏りの根本原因もわからないままで施工しているため、これでは素人と変わりはありません。
だから、原因を突き止めてきちんと修理をしてくれる優良な業者を選ばなければならないということです。そうでなければ、雨漏りはいつまで経っても直らないばかりか、無駄な出費をしていることにもなります。
おすすめするのは、地元の優良業者です。「優良業者といっても、どうやって選べば?」と思うかもしれませんが、地元で長く続けていて、評判のいい業者は必ずあるはずです。口コミでお客様はつくため、地元で商売ができていることになります。
見積りを依頼してもえるとさらにわかるでしょう。対応のよさ、すぐ駆けつけてくれるスピード感、的確に調査をしてくれる安心感、会話でわかる経験や知識の豊富さなど、実際に見て、聞けば、本物のプロの仕事ぶりは一目瞭然でしょう。
それほど安心できるプロの業者ならば、突然の雨漏りを修理したことが縁で、今後のメンテナンスまでお願いするようなことになるかもしれません。
突然の雨漏りが起きたら、自身の行動が重要
突然の雨漏りになったら、自分での応急処置は大事ですが、もっと重要なことは、自身の行動によって地元の優良業者を見つけ出すことができるかにかかっています。
それには、受け身でなく、自発的に何でも質問する姿勢があることや建物の現状をよく知っておくことが必要になります。なぜなら、業者から話を聞く上で説明の正否に気づくことができ、優良業者を見分ける力がつくからです。
築年数ごとに何のメンテナンスをしたらいいか、知っていたでしょうか。建物の構造や図面を見直したことがあるでしょうか。このような予備知識があるとないでは大違いだということです。