屋根に問題があると不安なものです。たとえ、瓦が1枚割れたとしても、そこから雨漏りになるかもしれないと思うと動揺しませんか。たかが1枚、されど1枚なのです。屋根瓦に思いがけないことがいつ起きても慌てないように、瓦を修理すると、どのくらいの費用がかかるのかを心得ておきましょう。

まず、DIYで瓦を修理する方法を知りたい！

あくまでも割れた瓦だけを1～2枚修理するという応急処置としてとらえる場合、DIYも考えられなくもありませんが、下地も傷んでいそうな場合は、最初からリフォーム業者に依頼することが最適です。

ひとまず、DIYの方法からご紹介していきます。

• 難易度：低　補修テープを使用した修理

割れた瓦を取り除く→下地を確認（小さな穴ならパテでふさぐ）→補修テープがよく接着するよう、割れた部分をキレイに拭く→割れた部分を補修テープでしっかりつなぐ→瓦を元の位置に戻す

• 難易度：中　瓦を交換する

同じ瓦が入手できればの前提ですが、修理方法としては手っ取り早い方法になります

割れた瓦を取り除く→下地を確認（小さな穴ならパテでふさぐ）→新しい瓦を元の位置に戻す

• 難易度：高　パテを使用した修理

割れた瓦を取り除く→割れた部分をキレイに拭く→割れた部分を成形した上から、割れ目にパテを埋め込む（はみ出したパテは拭き取る）→下地を確認（小さな穴ならパテでふさぐ）→金属板で裏打ちをして補強する→瓦を元の位置に戻す

※金属板での補強作業が入るため、失敗をすると瓦の形が崩れてしまう可能性があります。

DIYで割れた瓦の修理をすると、いくらかかる？

DIYで瓦を修理すると、確かに材料費だけで済みますが、高所作業になることで危険であることや、雨漏りなどの心配がなくなる保証はないということだけは念頭に入れておきましょう。

• 補修テープ代：500～1,700円
• 瓦1枚：300～15,000円
• パテ代：500～1,000円
• 金属板代：2,000円前後

※はしごや工具が別途必要になります。

リフォーム業者に割れた瓦の修理をすると、いくらかかる？

瓦が1枚割れて新しい瓦に取り替えた場合でも、周囲の瓦を数枚外してから修理をすることになったり、下地の補修をしっかりしたりなど、作業の手間がDIYとは違うため、どうしても費用はかかってしまいます。

• 部分補修：3,000～4,000円/枚
• 部分交換：5～40万円
• 全体交換：150～400万円

リフォーム業者とDIYとは、かかる手間と費用が違う！

プロに依頼すると費用がかかるのは、作業をする上で材料費の他にいろいろな項目や工程があるからです。手間の違いでかかる費用を挙げてみます。

• 職人の人件費

当然のことながら、作業をするのは技術を持ったプロです。素人は違う手際での作業のため、人件費はかかります。

• 足場費用

屋根瓦の葺き直しや葺き替えといった、全体の作業になる場合はいうまでもなく危険が伴うため、足場費用はかかります。

• 瓦費用の他、下地費用

下地が傷んでいた場合、いくら瓦だけを新しく交換しても無駄な作業になってしまいます。全体作業になる場合は、下地も施工する必要が出てきます。

リフォーム業者によっても費用は違う？

リフォーム業者によって費用が違うのは当然のことで、点検・診断費用と瓦1～2枚の修理をセットにしているリフォーム業者もあれば、点検・診断は無料でも瓦1～2枚の修理はできないリフォーム業者も中にはあります。

作業方針や費用もいろいろなため、必ず相見積もりを取ることをおすすめします。診断の違いがわかり、費用相場もわかるため、比較しやすくなるでしょう。