台風などの暴風雨や豪雪、地震等々、日本で暮らしていれば、どこに住んでも何らかの自然災害に当たってしまうでしょう。火災や落雷に合ってしまうことも考えられます。様々な災害があると、建物の部材で一番先に被害を受けるのは屋根になりますが、果たして災害に強い屋根はあるのでしょうか。災害に強い屋根の条件などを解説します。
今ある屋根の状態を知るには、プロの業者に点検・診断をしてもらうことから始まります。既存の屋根材がどうなっているのか、自分で確かめることは非常に危険が伴い、素人では状態の判断が困難だからです。
プロの業者に屋根に上がってもらうか、ドローンで調査してもらうかすると、写真や映像ですぐ屋根の状態を見ることが可能です。実際の様子がよくわかり、どこに不具合があるのかがよくわかるでしょう。後日、報告書の結果を見た上で、次の段階を検討することになります。
今の屋根を調査すると、災害に強い屋根かどうかの現状がわかります。築年数ごとに適切な塗り替えや部材の点検・修理・補修などのメンテナンスをしていれば、多少なりとも寿命を延ばすことの成果は出ているでしょう。
ただ、屋根の傷みを遅らせることになっていたとしても、災害に強い状態かは別問題で、災害に耐えられる強さになっているかは、実際に見てみないと判断ができないものです。
もし、何十年と何のメンテナンスをしないで放置してきた場合は、即、屋根全体のリフォームが必要になる可能性は大いにあります。
“メンテナンスをする、しない”。それだけでも、今の屋根が災害に対して少しでも持ち堪えられる状態かどうかにもつながっているとはいえるでしょう。
災害に強い屋根とは、屋根材だけでなく、屋根の形状にもよります。全体で強さを発揮することになるわけですが、今回は、既存の建物で屋根を替える場合で考えるため、屋根材の葺き替えかカバー工法でのメンテナンスの話になります。その上で、災害の種類と共に考えていきます。
災害の種類 |
屋根材を選ぶポイント |
おすすめの屋根材 |
台風 |
耐風性能・防水性能・重量(ある程度の重さと下地への固定) |
防災瓦、スレート、ガルバリウム鋼板 |
地震 |
重量(軽いほうがベター) |
スレート、ガルバリウム鋼板 |
雪 |
低吸水性・低凍害性 |
防災瓦、ガルバリウム鋼板 |
火災・落雷 |
断熱性・耐火性 |
防災瓦、スレート、 |
屋根材の特徴があり、メリットやデメリットがあることや、災害の種類によっても向き不向きがあるため、絶対的なNo1は選べませんが、強いていえば、防災瓦やガルバリウム鋼板あたりになるでしょう。
災害に強い屋根にするには、“葺き替えかカバー工法になる”と前述しましたが、より強さを考えれば、葺き替えがおすすめです。葺き替えとカバー工法のメリット・デメリットを比べてみます。
屋根全体のリフォーム方法 |
メリット |
デメリット |
葺き替え |
●下地まですべて手取り替えるため、防水性・耐震性・耐風性などの機能が一新され、寿命が延びる ●災害に強い屋根材が選べる ●外観が一新する |
●費用がかかる ●工期が長い ●工事中の廃材が多い ●工期中の長さゆえ、雨漏りの心配がある |
カバー工法 |
●二重になるため、断熱性が高まる ●費用は葺き替えより安く済むかもしれない ●工期が短い |
●重さがプラスされるため、耐震性は特に低下 ●既存の屋根材が劣化していれば不適合 ●下地の補修はできない ●費用が安くなるかは微妙 ●既存の屋根が瓦の場合、天窓・煙突つきの場合は不適合 ●次の全体リフォーム時に、撤去費用が2倍かかる ●火災保険適用外 |
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