屋根修理!カバー工法の費用相場やメリットとデメリットを徹底解説【名古屋市の街の屋根やさん】
そろそろ屋根修理を考えている方もいらっしゃるでしょう。屋根の全面リフォームをする時、工事の一つとしてある「カバー工法」をご存じでしょうか。どのような工事をするのか、費用相場、メリット・デメリットを徹底解説していきます。屋根修理について初めて聞くことがあるかもしれませんので、ぜひ、参考にしてください。
屋根修理の全体リフォーム時期
屋根修理の全体リフォーム。主に経年劣化で屋根全体の修理が必要になった時に考えなければならないリフォームになります。屋根全体が劣化すると、部分修理や塗装では済まなくなってくるからです。屋根材によって耐用年数や劣化度合いは違いますが、いずれにしても、いろいろな箇所が劣化してくる時期は10~20年の間には必ずあります。
屋根修理の全体リフォームは大きく分けて3種類、「塗装」「葺き替え」「カバー工法(重ね葺き)」になりますが、塗装だけでは済まなくなった場合が後の2種類です。今回取りあげる屋根修理は「カバー工法」ですので、メリット・デメリットと共に「葺き替え」との違いをお伝えします。
屋根修理の工事、カバー工法とは?
屋根全体を修理するといっても、カバー工法とは、今ある古い屋根の上から新しい屋根材を被せる工法です。対して、葺き替えは、古い屋根材をすべて取り除いて新しい屋根材を張り直すことになります。この違いを踏まえて、カバー工法のメリット・デメリットを見ていきましょう。
カバー工法のメリット
①費用が抑えられる
既存屋根の上から新しい屋根材を被せる施工のため、古い屋根材の撤去や廃材処分にかかる費用がかからないことになります。
②断熱性・防音性・防水性がアップ
新しい屋根材を被せる施工は二重構造となり、断熱性・防音性・防水性すべてにおいて機能が高まることになります。
③屋根修理期間が短くなる
古い屋根材の撤去や廃材処分がないことから、解体にかかる時間が省け、工期の短縮になります。
カバー工法のデメリット
①屋根の重量が増す
多少ではありますが、屋根にかかる重さの負担が増え、耐震性に影響を及ぼす可能性があります。ただし、最近では軽量である屋根材のガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが主流となっているため、重さが増えるといってもわずかだともいえます。
②既存屋根の劣化があると、すべてやり直しになる可能性
古い屋根材の劣化度合いを調査しないままカバー工法をしてしまうと、劣化がひどければ、「葺き替え」で一からやり直しになるリスクがあります。
屋根修理にカバー工法が不向きな場合
屋根修理の費用を少しでも安くしたいと思っても、すべての屋根でカバー工法が可能だとは限りません。デメリットに通じる部分がありますが、カバー工法ができない場合をお伝えします。
①下地から傷んでいる場合
屋根材の劣化だけでなく、下地が腐食している場合はすべて取り替える必要があり、カバー工法でなく、「葺き替え」になります。下地に問題があると、すぐ雨漏りになってしまう確率が高いからです。すでに雨漏りがある場合はもちろん、カバー工法は不適切になります。
②カバー工法後に起こる屋根修理の場合
一度カバー工法をしている場合、二度目は施工できないことになります。被せた下で異変が起こると、元の既存の屋根材も剥がさなければならないためです。
③瓦など、凹凸のある既存屋根の場合
カバー工法はフラットな屋根への施工となること、瓦などに被せることは重量が増してしまうことなどの点で適さないことになります。
④太陽光発電の設置を検討している場合
いずれ剥がす必要が出てくる屋根修理のカバー工法では、太陽光発電を設置したとしても取り外すことになり、取り付け費が無駄になってしまいます。
屋根修理のカバー工法の費用相場は?
屋根の形状やグレード、面積、勾配、業者によって費用の差はありますが、おおよそカバー工法の費用相場は以下の通りです。切妻屋根のような2面の屋根だとすると、費用は安く済む可能性があり、複数の面を持つ入母屋
「葺き替え」と比べると、10万円ほど安くなるでしょうか。いずれにしても、業者に調査と診断、相見積もりを依頼してみると、費用相場はもっとはっきりしてくるでしょう。
また、自然災害での屋根修理が発生した場合は、火災保険で屋根修理ができる場合もあります。それも含めて業者に問い合わせてみることをおすすめします。
工事内容 |
費用相場 |
屋根材の施工費 |
8,000~11,000円/㎡ |
金具や棟板金費 |
3,000~11,000円/㎡ |
ル―フィング施工費 |
500~1,500円/㎡ |
足場費用 |
600~1,500円/㎡ |
諸経費 |
工事費の5~10% |
トータル費用としては、約80~250万円というところでしょうか。
屋根修理のカバー工法の費用をさらに抑えたいなら?
最初から地元密着の業者に依頼することが一番です。大手の業者に依頼をしても、実際の施工は地元の業者になりますが、中間マージンが発生する分、費用は高くなります。
おすすめするのは、屋根修理の実績が豊富で、適正価格で請け負ってくれる業者です。何かあった時にもすぐ駆けつけてくれることを考えても、地元の業者がいいでしょう。地元の業者といっても、1社だけの見積もりではなく、必ず相見積もりをしてください。
さらに、屋根修理と外壁塗装を同時に検討しているなら、足場の費用が1回で済むため、トータルのリフォーム費としてみるととても合理的になります。足場の費用は、2階建てで考えるとおよそ1回に10~20万円ほどです。いずれ外壁塗装もするとしたら、同時に行うことで大きな費用節約につながるでしょう。
カバー工法の提案はまず業者から
一般的に、今ある屋根材がスレート、トタン、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルの場合であれば、カバー工法の適用が検討できますが、屋根修理において、カバー工法がいいのかどうかは、まず、屋根の状態を詳しく見てからになります。
カバー工法が可能かどうかの判断は、実際に見たり、触ったりした業者でなければ判断できないからです。費用面からお客様がカバー工法を希望したとしても、屋根の状態によっては叶わないこともあります。
また、カバー工法が可能だとしても、後のメンテナンスを検討しながらしっかりデメリットを理解した上で、慎重に決定しなければならないでしょう。
業者選びを間違えないために
「葺き替え」に対して費用が安くなるといっても、決して数万円で済む話ではありません。だからこそ、失敗はしたくないものです。安かろう、悪かろうという業者を選んでしまっては元も子もありません。
一番危険なのは、訪問営業で屋根の不安点をあおり、工事を急がせる業者に根負けで依頼してしまうことです。どんなことをいわれても、絶対に依頼してはいけません。優良業者はこのような訪問営業はしないもの。口コミでも仕事は継続してあるため、訪問営業をしなくても困らないからです。
優良業者は、項目の細かい見積もりを提出、最適な屋根修理を提案、検討する時間を急がせない、実績・経験・実績が豊富、どんな質問もていねいに回答してくれるなど、訪問営業の業者とは真反対の業者になります。
必ず、最適な屋根修理を点検と診断から提案してくれる誠実な業者、2~3社から相見積もりで選んでください。