屋根修理業者を評判や口コミ以外から選ぶ方法
普段はあまり意識することのない『屋根』という存在ですが、これから屋根の定期的メンテナンスを依頼したい時、思いがけない不具合が出た時など、いつかは修理の必要に迫られる存在になります。その時、屋根の専門家である屋根修理業者の選び方をご存じでしょうか。
ここでは、評判や口コミ以外で、信頼のおける屋根修理業者を探すための方法を掘り下げていきます。ぜひ、参考にしてください。
屋根修理業者の種類
屋根修理業者とひとくくりにしても、業者の種類と特徴があります。まずは、どんな屋根修理業者があるのかを解説しましょう。
①ハウスメーカー・工務店・設計会社
新築時にお世話になる方が多いかもしれません。最初に接点があるならば、屋根に不具合が起きた時にもすぐ相談できる対象になります。築10年以内であれば、『住宅瑕疵担保責任保険』があるため、もし、屋根に欠陥が見つかれば、無償で修理が受けられるでしょう。
基本的に、屋根を修理する職人は下請けになります。
②塗装業者
塗装が色あせたといった、塗装のメンテナンス時には塗装業者の出番ですが、業者によっては外壁専門の業者や屋根専門の業者、塗装以外のことは請け負わない業者などがあります。基本的には塗装のみを専門とする業者が多いでしょう。
③板金工事会社
屋根修理の専門業者で、屋根材の金属系素材の扱いを得意とする業者になります。どこまでの修理をしてくれるのかは、問い合わせてみなければわからないでしょう。
④瓦葺工事会社
屋根修理の専門業者で、瓦を扱う専門の業者になります。他の屋根材であるスレートや金属系素材の修理を行っている場合もあり、問い合わせてみなければわからないでしょう。
⑤リフォーム会社
リフォームに関することを全般的に行うため、屋根修理も行う業者がほとんどです。自社雇用の職人か、下請けの職人かの違いがあり、できれば自社雇用の職人が在籍したほうがアフター面で安心できるでしょう。
屋根の何を直すかで依頼先の業者も違ってきます。特に自覚する修理箇所はなく、定期メンテナンスで点検をしてもらうなら、リフォーム会社が適任かもしれません。屋根を点検し、別の場所をつながった原因が何か見つかるかもしれないからです。トータルで工事を依頼できるとすると、すべてに対応できるのがリフォーム会社ではないでしょうか。
初めて屋根修理業者を探す方法
何でも初めてのことは不安になるものです。屋根のメンテナンスや修理のことに関してもそうではないでしょうか。周囲に、必ずしも屋根のメンテナンスや修理を経験した方がいるとは限りませんし、どの情報をどう信じて良いのか、基準もわからない状態でしょう。
あらゆる情報があふれていますが、一般的に屋根修理業者を探す方法は、主に次のようなものがあります。特徴を見ていきましょう。
①家を建てたハウスメーカーや工務店、設計会社などに相談する
築8~10年ほどであれば、元々、家を建ててくれたハウスメーカーや設計会社なら、構造が隅々までわかっていますし、瑕疵担保期間で無償での修理期間でもあるからです。もし、倒産してしまっていたら、他の方法で探すしかありません。
②知人や自治体から紹介してもらう
知人であれば、費用のことや職人の印象、その後のアフターサービスも聞くことができます。自治体からの紹介であれば、登録業者している屋根修理業者なら、ほぼ信頼できるといえるでしょう。
③チラシなどの広告紙を見る
チラシなどでは、施工可能な範囲の屋根修理業者がポストや新聞に入れているはずです。興味を持った屋根修理業者があれば、問い合わせてみましょう。
④近所で評判の良い屋根修理業者に相談する
住んでいる近隣の屋根修理業者であれば、営業所の前を通ったり、近所での評判も聞こえてきたりすることがあるでしょう。一度、直接問い合わせてみましょう。
⑤ネットで屋根修理業者を探す
一番手っ取り早く、合理的な方法ですが、情報が多いことや口コミ、評判の評価が正しいとは限らないことがあり、自分で選択することは難しいかもしれません。一括サイトでいくつか選択してもらう方法がありますが、後々、しつこい営業がない屋根修理業者かどうかはわからないところです。
口コミや評判以外で探す屋根修理業者
一般的に屋根修理業者を探す方法を見てきましたが、どの方法も口コミや評判を見たり、聞いたりすることが重要になるのはいうまでもないでしょう。第三者の評価というのは、参考にしたいものです。
ただ、最近では口コミや評判だけでは判断できないことも出てきています。自作自演の可能性や職人の技術のバラつきなどがあり、確実に信頼できるかといえば、その時の当たりはずれがあるかもしれないのです。
では、口コミや評判以外で屋根修理業者を探す方法はあるのでしょうか。一例に、国土交通省の『住宅リフォーム事業者団体登録制度』というサイトがあります。国主導での登録制度のため、信頼できるサイトだといえるでしょう。地元で、しかも優良な屋根修理業者を探すことが可能です。
後追い営業をしないという『一括サイト』なら、ネットで選んでもらうことも一つの手段になります。いくつかの業者が選ばれ、相見積もりをすることで、サービスや費用の比較をすることができるでしょう。
『屋根修理についての知識や経験が豊富な有資格者が在籍しているかどうか』もチェックポイントです。
悪徳業者といわれる屋根修理業者には要注意
屋根修理業者と名乗っていても、とてもプロとはいえない業者や詐欺まがいの業者などが存在します。よく言われる『悪徳業者』です。悪徳業者に騙される被害は後を絶ちませんが、ちょっとしたことを注意するだけで防ぐことは可能になります。
一番の撃退方法は、玄関先で門前払いにすることでしょう。あちらからやって来る訪問営業であるため、話は聞かないことです。それでも延々と話をしてくる場合は、警察にでも連絡するといいましょう。訪問営業が100%悪徳業者とは断定できませんが、ほぼ悪徳業者が多数だといえます。本当にプロの屋根修理業者は、依頼をしていないのに訪問営業はしないからです。
悪徳業者といわれる屋根修理業者の手口
突然訪問して来るような悪徳業者は、玄関先での門前払いが有効ですが、念のため、どのような口実や方法で迫って来るのかをご紹介しておきます。
- 「無料点検をしている」「今だけの調査で費用が安い」などを謳い文句にしてアピールする
- 捏造した写真やビデオなどで、不安をあおる
- 「火災保険や地震保険が必ず使え、費用がかからない」と嘘をいう
- 調査をせずに、原因や費用の話、補助金の話をする
- すぐ契約をさせ、工事を始めようとする
- 見積書がないか、あっても項目に『一式』が多い
要するに、誠実さがないことがわかるでしょう。長々と話しをすると話術に引き込まれてしまいますから、話を最後まで聞くことはせず、「他社に依頼しているから」ときっぱり断りましょう。
優良屋根修理業者の特徴
相見積もりまで進むと、さらにどんな業者かが見えてくるはずです。相見積もりの中から、優良業者を見極めて選びましょう。特徴をお伝えします。
- いつも担当者がていねいな対応
- 現地調査が屋根裏までていねい
- 見積書が詳細でわかりやすい
- 屋根工事の経験や知識が豊富
- 工事後のアフターサービスがしっかりしている