屋根修理で多発する悪徳業者の手口と対処法【名古屋市の街の屋根やさん】
屋根修理と詐欺。悲しいかな、いつになってもなくならないトラブルでしょう。どんなに注意喚起をしてもなくならず、むしろ多発している事実には怒りしかない状況です。ただ、屋根のメンテナンスや修理は放っておくわけにはいきませんから、業者への依頼は必要となります。屋根修理の詐欺やトラブルの話は他人事ではありません。どう注意したらいいのかの対処法をこれからお伝えします。
悪徳業者による屋根修理の詐欺被害の手口と対処法
最初から避けたいのは、「訪問営業」です。お客様のほうから依頼をしていないのに、勝手にやって来たり、チラシを投函してからやって来たりする業者は要注意です。
屋根修理の詐欺への対処法はいくつかあります。“家や屋根に上げない”“値引きに反応しない”“必ず相見積もりをする”“当日契約をしない”“メモを取るという”“立ち合い人を呼ぶ”などで、あまりにしつこい場合は近所に助けを求める、警察を呼ぶといったことをしましょう。そこまでしないと撃退できない場合もあり、とにかくお客様のほうが強気に出ることが一番の対処法です。
①突然、訪問をして来て、屋根が壊れていると指摘
不意に突然やって来て、屋根が壊れていると脅かす手口です。屋根を見ていないのに、状態がわかるはずはありません。外から見てわかるといわれても、「他業者にも見てもらう」といい返して帰ってもらいましょう。
②キャンペーンを引き合いに出し、値引きを強調
とにかく、今だけ安いということを強調し、契約をさせようとする手口です。5~10万円以上の値引きをする業者は怪しいでしょう。屋根修理にも適正価格がありますので、相見積もりなしで契約をしてはいけません。
③無料点検だといい、屋根に上る口実を作る
近所を回るついでに無料点検をしているなどといい、無料を強調して何とか屋根に上ろうとする手口です。屋根に上っても調査をせず、小さな劣化を大事に見せて信じ込ませるケースや故意に傷をつけるケースが多くなっています。
突然訪問の無料点検は信じないようにしましょう。
④火災保険で修理でき、費用はかからないという
最初から火災保険というワードを使い、無料でできるようなトークできっかけを作る手口です。火災保険が適用されるには、それなりの診断と手続きが必要になるため、診断なしですすめることはありません。
費用や工事未着工のトラブルに巻き込まれるため、営業は断りましょう。
⑤メーカーになりすまし、点検を口実に上がり込もうとする
家を建てたハウスメーカーや工事業者などを名乗り、定期点検のふりをしてやって来る手口です。もし、本当にそうなら、事前のアポイントがあるはずですので、注意しましょう。
社員証や名刺を要求しても、それが嘘である可能性がありますので、取り合わないことです。
⑥自然災害直後に便乗営業で不安をあおる
自然災害で本当に屋根修理の必要性があるかもしれませんが、今の不安につけ込もうとする手口です。
今すぐ修理をしなければ危険だといって不安をあおり、即座に契約させようとするトークに乗らないようにしましょう。現状に不安があっても、相見積もりは必要です。
⑦見積もりで全額請求・振込を指示してくる
本契約なし、工事もなしで費用だけを最初から手に入れようとする手口です。通常、屋根点検・診断をしてから見積もりを出し、お客様が納得してから本契約書の作成となります。
最初から費用を請求することはあり得ない指示ですが、トークに圧倒されて費用を振り込まないように注意しましょう。
⑧近隣工事の挨拶回りだといって、セールストークを始める
工事の挨拶回りに来たついでに、屋根の修理をすすめる手口です。通常、挨拶回りでそのようなことはありません。
どこの工事か、業者名などを追及し、帰ってもらいましょう。
⑨手書きで見積もりをその場で書こうとする
すぐその場で契約させようと、手書きでいい加減な内容を書いたり、一式という項目でごまかしたりする手口です。
今時、手書きで見積もりを出す企業は信頼できません。しかも、その場で作成したり、内容の詳細が書かれていなかったりすることもあり得ません。
「相見積もりをする」といって、お引き取り願いましょう。
⑩パック料金で工事をすすめる
調査もしていないのに、ここまで修理ができるからお得だといわんばかりに、工事内容をパック料金にしてくる手口です。
屋根修理は被害状況が違います。点検をしなければ、どこがどうなっているのかはわからないはずです。初めからパック料金を設定しているのはおかしい話になります。
修理箇所によって費用相場はあっても、画一的な工事や料金はないため、お断りしましょう。
悪徳業者の実際によくある詐欺の手口をいくつか見ていきます。
まだある、悪徳業者を見分けるポイント
悪徳業者の主な詐欺手口を挙げましたが、これに当てはまらないからといって安心してはいけません。まだ他に、身なりや様子などから何かおかしいと思える点があるはずです。少しでも疑わしい点があれば、気を許さずに対応しないよう、心がけましょう。
では、追加情報として、おかしいと思われる点をお伝えします。
①スーツ姿で訪問して来る
営業だとしても、本来、屋根を点検する時は作業着が基本です。スーツ姿で誠実な印象を与えようとしているのかもしれませんが、かえって怪しいと考えましょう。
②車中に複数名待機、あるいは複数名で営業
屋根修理をターゲットにした、集団詐欺グループかもしれません。しかも、複数名で営業と称してやって来るパターンにも注意しなければなりません。
③屋根修理のリスクの話をまったくしない
リスクがないことに越したことはありませんが、何事にも万が一の説明は重要です。いいことばかりをいう業者は要注意でしょう。
④大きな費用が発生する工事しか提案しない
屋根全体のリフォームとなれば何百万円、部分修理では数万円という幅がありますが、いきなり訪問をして来て何百万円の話はあり得ません。
⑤一方的に話をし、会話をさせない
考える時間を与えないようにしている可能性があります。途中で理由をつけて話を終わらせましょう。
⑥名刺や現場写真など、証拠を残さない
追求をしても、手がかりになるような足跡を残さないことがあります。もし、何かを提出されても、すべて嘘の場合もあるでしょう。
⑦調査で足場を組み立てようとする
調査での足場は不要であると同時に、本来、足場は有料になります。いきなり費用を請求されることになりかねませんので、要注意です。
⑧大手メーカーと関連があるように装う
関連がないにもかかわらず、大手メーカーの名前を出し、信頼させようとすることがあります。大手メーカーの関連会社は、そもそも訪問営業をしません。騙されないようにしましょう。
それでも、屋根修理の詐欺に遭ってしまった場合
契約後におかしいと思う場合、屋根修理の工事が始まったり、終わったりしてからおかしいと思う場合の2パターンがあります。
訪問営業で契約後におかしいと思えば、8日以内ならクーリングオフ制度で解約できますし、屋根修理の工事が始まったり、終わったりしてからおかしいと思えば、消費生活センター・弁護士・公的住宅相談窓口などへの問い合わせが有効です。
一人で抱え込まず、第三者にすぐ相談するようにしてください。