大きな地震が日本を度々襲うようになってきた昨今、耐震性のより高い住宅を望む声は高く、住宅を構成するパーツとしての屋根材にも一層の耐震性が求められています。リフォーム時に耐震性を高める、地震に強い屋根とはどんな屋根なのか、スポットを当てて考えていきます。
耐震性をアップさせるために欠かせない屋根リフォーム。今でこそ、耐震化は当然のことですが、日本では地震より台風の被害を重視してきた時代が長くありました。屋根は重ければ重いほどよしとする考えがあり、瓦が屋根材の主流でした。暴風で飛ばないことを優先していたからです。
今では建築の考え方や技術はガラッと変わっています。屋根材一つ取ってみても、重さ重視から軽さ重視、強度も加えた材質が主流です。
屋根の重さが耐震性に影響してくることはわかっても、なぜ?の部分がわからないでしょう。今から理由をわかりやすく説明します。これからの屋根リフォームに役立ててください。
屋根の重さが重いほど、建物の重心は高い位置になるため、安定感は悪くなります。地震がくれば建物の揺れは激しくなり、負担が壁や柱にかかることで、建物全体に悪影響を与えてしまいます。一方、屋根の重さが軽ければ、すべて反対の結果につながるわけです。他にも、屋根の重さによって出る壁量の計算(必要係数)にも影響してきます。新築や建て直しの場合は、特に屋根の重さが壁量に直結するでしょう。
よって、リフォームで軽い屋根にすることは、耐震性を高めるためには必須だということです。
主流屋根材の重さを比較
どれだけ屋根材によって重量が違うのかを、現在、主流となる屋根材で見ていきます。
屋根材 |
重さ |
陶器瓦・セメント瓦 |
約42kg/㎡ |
コロニアル・カラーベスト |
約20kg/㎡ |
ルーガ |
約20kg/㎡ |
ガルバリウム鋼板 |
約17kg/㎡ |
陶器瓦・セメント瓦・・・一番重さがあるものの、構造のバランス次第で強度は保てます。
コロニアル・カラーベスト・・・スレート屋根とも呼ばれます。軽さと丈夫さで人気です。
ルーガ・・・新しい瓦、樹脂繊維セメント屋根材です。瓦の風合いを残しながら、素材を軽量化しています。
ガルバリウム鋼板・・・金属屋根の主流です。金属屋根材全体の重さをいえば約5 kg/㎡となります。
屋根をリフォームすると、大まかにどれくらいのリフォーム費用がかかるかというと、本体価格+工事費用=2,000円〜10,000円/㎡ほどになります。
地震に強い屋根にしても、点検やメンテナンスは必要
劣化は宿命です。どんなに優秀な屋根材でも、定期的に点検やメンテナンスは受けたいものです。一度リフォームをしたからといって、油断は禁物。リフォーム業者と保証期間後も連絡を取り続けるようにしましょう。
地震に強い屋根にすると、自治体から助成金?
耐震化リフォームに対して、助成金が出る自治体もあります。対象の中に屋根の軽量化がありますが、耐震性を高めるリフォームとしては最も重要で、ほとんどの自治体が助成金制度を設けているでしょう。地震に強い屋根のリフォームを考えているなら、ぜひ、自治体に問い合わせをしたいものです。
屋根リフォームのついでに・・・と、太陽光発電パネルの設置も考えたりするかもしれませんが、せっかく補強した耐震性に問題が生じる可能性があります。支障がないかをリフォーム業者と相談することをおすすめします。
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