雨樋がつく側の屋根の一番外側部分(軒先)に取り付けられる金具や、雨樋がつかない、破風板が取り付けられている部分(ケラバ)につく金具を、それぞれ“軒先唐草”“ケラバ唐草”と呼んでいます。
瓦屋根が多かった昔の日本で、軒先やケラバに唐草模様の瓦が使われていたことから、名残りで“唐草”といわれています。瓦屋根だけでなく、金属屋根やスレート屋根では必ず必要になるものです。
屋根の唐草の役割とは、ズバリ、雨水から家を守ることです。屋根材だけで雨水の侵入が防げるわけではなく、他の部材と組み合わさって十分な機能が果たせます。その部材の一つが唐草です。
屋根から流れた雨水は、もし、唐草がないとすると、そのまま壁をつたうため、中の建材がすぐ腐りやすくなってしまいます。ほんの小さな隙間から雨水が入り込み、雨水が逆流して屋根裏に広がる現象が起きるからです(毛細管現象)。
少しでも雨水が壁をつたう量を少なくするには、雨水を誘導する唐草のような役割をする部材が重要なのです。結果、家の寿命を延ばすことにもつながります。
板金である唐草は、金属でできているため、劣化する宿命にあります。すぐというわけではありませんが、約5年に1回は点検してもらうことをおすすめします。もし、そこで腐食や劣化の症状が見つかれば、すぐに新しい唐草と取り替えることで大きな安心感が得られるでしょう。
日本では台風や大雨がここのところ特に多く、屋根から損壊する被害も増えています。いろいろな部分の腐食を見逃していると、後で大きな損害につながる可能性が大きくなるため、よけいに唐草などの小さな部材であっても、定期的な点検・修理は重要になります。
まず、絶対に自分で点検や修理をしないことです。自分で目視をしても素人では傷み具合がわからないことや、もし、修理をしても問題ない修理ができる可能性は低いことが理由になります。失敗したら、ダメージは相当大きくなってしまうでしょう。
そのため、プロに依頼することが必須といえます。相見積もりを取り、きちんと唐草の修理費まで記載されているかを確認することをおすすめします。
唐草の修理費用の相場は、2,000~3,000円/mですが、屋根工事となれば、脚立などで済ますことはなく、必ず足場代が必要になります。足場代の相場は、600~1,000円/㎡です。だいたい15万円前後はかかることになるため、唐草の修理だけでは割高になってしまいます。もし、雨樋や塗装などの修理を一緒にすれば、それだけ割安になり、屋根の部分的な修理は一気に終わらせることができるでしょう。
だからといって、無理に何かをプラスして屋根修理をする必要はありませんが、屋根修理はしなければならない時が必ずやって来ます。タイミングを見計らい、足場代が一度で終わらせてしまうのが、費用や作業にとって一番効率の良い方法になります。
点検時に、唐草と合わせたベストな屋根修理の時期や方法などを、愛知県の街の屋根修理業者とよく相談してみましょう。
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