名古屋市の屋根塗装の相場と抑えておくべきポイントを解説
名古屋市の屋根塗装のサイクル
屋根のメンテナンスとして、築10年前後に初めて経験する大きな工事は、塗装になるでしょう。屋根材の防水性を維持するための塗装ですが、塗膜が雨風や紫外線からも守っています。塗膜の機能が衰えるのは10年前後で、屋根塗装をしなければならない状況になるでしょう。
塗料によって耐久年数は違いますし、自然環境の状況によっても屋根塗装メンテナンスの年数は変わります。また、屋根材の耐用年数と屋根塗装のサイクルは同じではないのです。
名古屋市の屋根塗装の費用相場
屋根塗装費用というと塗料にばかり目がいきがちですが、内訳を見ると塗料代と足場代がそれぞれ約2割、施工費(人件費)と利益がそれぞれ約3割で大方は成り立っています。足場代は塗料によって変わることはないため、だいたい一般的な家で20万円ほどです。
現在、よく使用される屋根塗料は、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の3種類です。耐久年数と費用相場は次の通りになります。30坪を目安に算出しています。
塗料の種類 |
費用相場 |
耐久年数 |
ウレタン塗装 |
約21~28万円 |
約3~5年 |
シリコン塗料 |
約25~35万円 |
約5~7年 |
フッ素塗料 |
約46~63万円 |
約7~10年 |
通常、屋根を点検する時は同じように経年劣化している外壁も点検することが多く、結果、セットで塗装のメンテナンスを同時にするほうが、足場代が一度で済む分、お得になるでしょう。
名古屋市の屋根塗装での見積もり例
スレート屋根:30坪(66㎡)/シリコン塗料の見積もりを例に見ていきます。他にも、屋根の形、面積、勾配によっても金額が違ったり、業者の営業所が遠い場合には出張料が加算されたりすることもあるでしょう。
工事内容 |
数量/単位 |
単価(円) |
金額(円) |
足場仮設 |
196.5/㎡ |
700 |
137,550 |
養生シート |
196.5/㎡ |
350 |
58,950 |
高圧洗浄 |
66.1/㎡ |
300 |
19,830 |
タスペーサー |
66.1/㎡ |
600 |
39,660 |
棟板金釘打ちコーキング |
1.0/式 |
30,000 |
30,000 |
|
|
|
|
下塗り |
66.1/㎡ |
900 |
59,490 |
中塗り(シリコン) |
66.1/㎡ |
1,100 |
72,710 |
上塗り(シリコン) |
66.1/㎡ |
1,100 |
72,710 |
|
|
|
|
廃棄物処理 |
1.0/式 |
35,000 |
35,000 |
運搬費 |
1.0/式 |
35,000 |
35,000 |
合計 |
|
|
560,900 |
名古屋市の屋根塗装での工程
名古屋市の屋根塗装で、標準作業となっている工程をお伝えします。費用相場の中で通常行われる工程になりますが、同じ費用相場であっても、これらの工程がしっかり行われていないと、施工不良になる可能性があるでしょう。
見積もりの際には、工程の確認もしておくことをおすすめします。
①高圧洗浄
②縁切りと棟板金のケレン
③下塗り
④中塗り
⑤上塗り
⑥完了
名古屋市の屋根塗装の費用を抑える方法
1.金額の高い塗料と耐久年数は比例
塗料の長持ち度からすると、耐久年数が長い塗料ほど、結果的に費用は高くてもコスパが良いことになります。どの業者でも扱いがあり、コスパが良く、需要が多いのはシリコン塗料ですが、定期的な屋根塗装を考えた時に、どの塗料を選ぶかは業者と相談をして決めましょう。
2.外壁と同時の塗装メンテナンス
外壁と一緒にメンテナンスをすることも、足場代が一度で済むため、コスパを良くすることにつながります。他にも不具合が見つかれば、補修しておくことが可能になり、トータルでメンテナンスが可能になるでしょう。
3.塗装の専門職人がいる屋根塗装業者を選ぶ
屋根塗装業者なら、すべてが専門職人だと思いがちですが、そうではありません。下請けに出す場合もあり、マージンが発生する場合もあり、その分、費用が高くなりますので、依頼する場合は、実際に塗装を行う職人が在籍するのかを確認しましょう。
名古屋市の屋根塗装で絶対注意したい訪問営業
かなり不名誉なことですが、名古屋ではリフォームの悪徳業者が多いとする報告が消費者センターに寄せられています。塗装に関する相談もあり、金額が金額だけに、何としてもリフォームの悪徳業者に被害は避けたいものです。
好き好んで悪徳業者に騙される方はいませんが、注意を呼び掛けているにもかかわらずなくならないのは、『訪問営業による被害』です。なぜ、騙されてしまうのかというと、『塗装の知識がないことにつけ込まれる』『強引さに断れない』『クーリングオフの方法を知らない』などが原因といえます。
手口は、次のようなものです。どれもよくいわれる注意点になります。決して、訪問営業には対応しないことが一番の対処法です。
①点検・調査をしていないのに見積もりが出てくる
通常、1時間ほどは点検時間がかかり、写真などを撮らなければ説明もできません。きちんと隅々まで点検・調査をしていないのに見積もりが出てくることが、そもそもおかしいことになります。項目に材料・単価・数量など、詳細が記載されていなければ、ますます怪しい見積もりといえるでしょう。
②急に10万円以上の大幅な値下げをする
当初の提示価格がありながら、いきなり10万円以上の値引きを口にしたり、見積もりで出してきたりします。どう考えても、たとえ、値引きをしたとしても、同じ工事でこれだけの値引きはあり得ません。数万円でも同じことがいえます。値引きできる金額なら、最初から出てくるはずでしょう。
③足場代を無料にする
そもそも、足場代無料ということは考えられないことです。キャンペーンでも何でも、無料にはなりません。足場代は、10~20万円はするものです。無料というのは値下げの手口と同じだといえるでしょう。
④点検を無料だと強調する
屋根塗装業者は、だいたいが最初の点検は無料となっています。故意に無料をちらつかせ、いかにも特別感を出そうとしていることはおかしなことです。
⑤根拠のない虚偽ばかり並べる
あの手この手で長々とした説明をするため、いかにももっともらしく聞こえますが、実はいい加減な、根拠のない説明をしているのです。聞く側に知識がないのをいいことに、専門用語を使いながらわかりにくくしているだけの説明になります。
⑥工事着工前に現金での前払いを要求する
普通は、前期/後期ぐらいには分けて支払うことはあっても、何百万円もする工事費を一括の現金払いで要求することはありません。いわれた時点で、躊躇なく、助けを求めるぐらいのことはしてもいいほどです。
⑦火災保険を利用すれば無料になることを前提にする
自然災害の被害なら、火災保険の利用も可能ですが、申請をしても必ず通るとは限らないものです。申請をしたら必ず無料になることを前提に話を進めようとすることは、強引な手口になります。
何度もいいますが、訪問営業でいわれる手口、使われる手口です。訪問営業自体、門前払いをするようにしてください。あまりにしつこければ、第三者に助けを求めることをしましょう。引っかからないと思っていても、騙されてしまうのが訪問営業なのです。