名古屋市で屋根の葺き替えを検討! 費用相場や抑えておきたいポイント
屋根にも寿命がありますから、葺き替えの選択肢が出てくる可能性はあります。屋根を全面的に丸ごと取り替えることになるため、イニシャルコストはかかるかもしれませんが、また新築同様になり、しばらくは耐久性が増すことでメンテナンスが軽減されるでしょう。
名古屋市で屋根の葺き替えをすることを検討されている方に向けて、費用相場はもちろん、他にもいくつかあるポイントをこれから見ていきます。
屋根の全体リフォームで悩む、葺き替えか、カバー工法か
屋根はいくらメンテナンスをしたとしても、新築同様の状態を永遠に保つことは不可能です。いずれ、屋根の耐用年数を目安にした全体のリフォーム時期が訪れるでしょう。
屋根工事の中で、葺き替えは大型リフォームになりますが、屋根の状態を点検し、把握しているのは業者です。ご自身がカバー工法を希望したとしても、必ずしも希望が通るとは限りませんし、葺き替えか、カバー工法かで悩むことになるかもしれません。
屋根にとって、葺き替えは最終的なリフォーム工事になります。もし、これからも屋根の耐用年数ほど長く、今の家に住み続けるなら、費用は多少かかっても、最終的にすべて新築同様になる葺き替えのほうをおすすめします。
屋根の葺き替え工事を考える場合
屋根の葺き替え工事をするタイミングを5つ挙げてみます。
1.屋根材の耐用年数が来た
2.屋根が破損している
3.雨漏りになった
4.瓦屋根を直したい
5.すでにカバー工法をして次のリフォームになる
どれか、当てはまることはあるでしょうか。タイミングは逃さないようにしたいものです。屋根を葺き替えるメリットとデメリットも覚えておきましょう。
屋根を葺き替えるメリット
①家の寿命を延ばす
屋根の寿命は家の寿命でもあります。屋根を葺き替えることは、屋根材が新しくなるだけでなく、下地の部分の野地板やルーフィングシート(防水紙)まで取り替えることになるため、屋根本来の機能が正常に働くことになります。
②家の外観が一新
屋根が色落ちやカビ、くすみなどで傷んでいると、ひと目で家の印象は変わってしまいます。屋根だけでも新しくなると、家の印象はいい方向へ変化するでしょう。
③耐震性が高まる
通常、葺き替えで既存屋根より軽い屋根材にすることが多いでしょう。屋根が軽くなると重心が低くなり、地震の揺れに強くなることになります。
屋根を葺き替えるデメリット
①コストがかかる
屋根を葺き替えることは、屋根についての最終的な大がかりな工事です。屋根材や廃棄処分に費用がかかってしまうことは、どうしても仕方ないことになります。
②解体の音や廃材が出ることで近隣へ配慮が必要
工事をする以上、音や廃材のほこりは仕方ないとはいっても、近隣からしてみれば迷惑であることには違いないでしょう。工事を始める前、最中、終了時に、トラブルにならない対処や注意をすることが重要です。
屋根の葺き替えの主な屋根材別費用相場
屋根の葺き替えで実質的な屋根材の費用の他、付属の工事にも費用はかかります。まずは、付属する工事の費用相場から見ていきましょう。
工事種類 |
工程 |
費用相場(税抜) |
仮設工事 |
足場仮設/撤去 |
700~800円/㎡ |
養生 |
150~250円/㎡ |
|
付帯工事 |
下地処理 |
2,000円/㎡ |
ルーフィング施工 |
500~1,000円/㎡ |
|
諸経費 |
廃材処理 |
5~8万円 |
運搬 |
2~4万円 |
|
現場管理 |
2~4万円 |
|
※アスベスト有の場合 処理 |
2~8万円/㎡ |
※他にも追加工程がある場合も有
次に、主な屋根材別の費用相場/耐用年数を見ていきます。
※基本的に、既存屋根材からは軽い屋根材への交換になるため、瓦以外は軽量瓦への変更はないことと考えます。トタンからスレート屋根材への葺き替えも、注意が必要です。
既存屋根材 |
新屋根材 |
費用相場(税抜) |
瓦 |
軽量瓦 |
100~240万円 |
スレート |
120~160万円 |
|
ガルバリウム鋼板 |
160~200万円 |
|
スレート |
スレート |
100~140万円 |
ガルバリウム鋼板 |
140~200万円 |
|
ガルバリウム鋼板 |
ガルバリウム鋼板 |
60~130万円 |
スレート |
100~140万円 |
|
トタン |
スレート |
60~130万円 |
ガルバリウム鋼板 |
100~140万円 |
新屋根材 |
耐用年数 |
軽量瓦 |
30~50年 |
スレート |
20~30年 |
ガルバリウム鋼板 |
20~40年 |
屋根の葺き替えに使える補助金制度
かなり高額になる屋根の葺き替え費用ですから、お住まいの自治体で何らかの補助金制度があれば助かるでしょう。
基本的に多い制度としては、『屋根の葺き替えで耐震化が上がる場合』に適用される耐震化リフォームの補助金や、『屋根の葺き替えで断熱性が上がる場合』に適用される省エネリフォームの補助金などです。これらも必ず該当するわけではありませんので、確認が必要でしょう。
事前申請はあくまでもご自身がするものですが、業者が手続きの説明を丁寧にしてくれる場合もあります。名古屋市の場合も業者に問い合わせてみましょう。
名古屋市で屋根の葺き替え優良業者を選ぶ方法
屋根の葺き替えの業者選びに悩んでいるなら、優良業者を選ぶ8項目をお伝えします。
1.かなり、葺き替えの施工実績が豊富な業者
何百件、何千件という、かなりの施工実績がなければ、葺き替えという、屋根に関する重要なリフォームを任せられません。例えば、スレート屋根からの葺き替え実績は件数が多くないため、経験が乏しい業者も存在します。ご自身の希望する屋根材への葺き替え実績を聞いてみましょう。
2.地元で長く営業している業者
少なくとも、10年以上は屋根の葺き替えの実績がある、地元の業者を選びたいものです。車で1時間以内の距離に営業所があれば、なおいいでしょう。地元での営業実績が長いことは、信頼されている証拠です。
3.リフォーム瑕疵保険に加入し、アフターサービスのある業者
リフォーム瑕疵保険は、JIO(株式会社住宅保証機構)に品質を評価された業者しか加入できないため、信頼できる基準の一つとなるでしょう。業者独自のアフターサービスを設けていることも信頼の証となります。
4.点検時に写真での報告をしてくれる業者
点検時だけでは、なかなか写真を提出してくれる業者は少ないかもしれませんが、無料点検でも、写真を出して説明を丁寧にしてくれる業者なら、誠実だといえそうです。
5.見積もり内容が詳細で、説明が丁寧な業者
工事内容/品番/単価/数量など、細かく記載されている見積書は信頼できます。逆に、工事一式などと書いた見積書は、後でトラブルになりやすい見積書です。説明もわかりやすく、丁寧にしてくれる業者をおすすめします。
6.相見積もりを歓迎し、検討時間も十分与える業者
相見積もりを取ることは常識となります。相見積もりを敬遠したり、検討時間を渋ったりする業者は、自信のない証拠です。結論を急がせる業者は、たとえ、どんなに技術があったとしても敬遠しましょう。
7.工事の責任・管理者が職人以外にいる業者
実際の施行するのは職人ですが、全体をチェックできる責任者や管理者の存在が重要になります。チェック体制がしっかりしているほど、ミスは防ぐことができるからです。
8.近隣に挨拶やフォローができる業者
工事初めの基本は近隣への挨拶です。工事中ではトラブルの対処の仕方も重要になります。業者が何もできないと、大きなトラブルになりかねません。最初に確認をしておきたいものです。