判断の頼りは自分!突然の雨漏りの対策と応急処置【名古屋市の街の屋根やさん】
雨漏りについて、普段はあまり考えたこともないという方、多いのではないでしょうか。天井や壁、窓やサッシなどから雨漏りになって、やっと事の重大さに気づくかもしれません。事前に対処法を何も知らなければ、ただ茫然と見ているだけということにもなりかねないのです。そこで後悔しても始まらず、とにかく今、何とかしなければならない現実があります。
いざという時にうろたえず、被害を最小限に止めるため、突然雨漏りになってしまったら取るべき対策をお伝えします。
早く気づきたい、雨漏りの初期症状
雨漏りに早く気づいて自分で応急処置ができれば、不幸中の幸いとなるかもしれません。住んでいる自分にしかわからないことですので、自分の判断だけが頼りです。
雨漏りには必ず初期症状があります。ポイントを5点挙げますので、見逃さないように注意しましょう。少しでもおかしければ様子を見ずに、業者に相談することをおすすめします。
①天井・床・壁・窓・クローゼットなど、どこかで染みや濡れている感じがある
②激しい雨の日に雨水の音がする
③クロスがはがれている
④掃除をしても、室内がカビ臭い
⑤シロアリを発見した
知っておいたほうが絶対にいい、雨漏りの対策と応急処置
もし、雨漏りに気づいたのが夜中だったり、強い雨の最中だったりすれば、原因を確認することもままならないことになります。業者に頼ろうとしても、すぐには頼れない時間や状況であれば、自分でやるしかないでしょう。手早く応急処置ができれば、被害の広がりを抑えることになるかもしれません。
雨漏りの症状としては、染みやカビなどが広がっていたり、ひどければ雨水がそのまましたたり落ちたりすることが考えられます。
まず、室内で雨漏りに気づいたらできることは3つ。雨が降っていても、とりあえずは行動に移せる範囲だからです。屋外については、業者の修理まで待つことをおすすめします。
①バケツで雨水を受ける
天井から雨水がしたたり落ちている場合、下にバケツを用意します。広範囲に及ぶ場合でバケツが足りない時は、天井に直接ビニール袋をテープや画鋲で留めて覆い、雨水が溜まる垂れた1ヵ所に穴をあけてバケツに落ちるようにすれば対処可能です。
バケツの底には、不用なぞうきんやタオル、あるいは吸水シートなどを敷くと、飛び散り防止になります。ペットを飼っていてペットシートがあれば、吸水シートの代用として使えます。
雨染みができていたりする場合は、天井裏に入ることができれば、ピンポイントでどのようになっているのかを見てみましょう。雨染みの箇所に防水テープを貼っておくことは可能です。ただし、天井裏で足を踏み外すと天板が外れてしまいます。もし、入るのであれば慎重にしてください。
②ブルーシートなどを敷いて雨水で床を濡らさない
天井からの雨漏りだけでなく、窓やサッシなどの雨漏りにも有効です。雨水が入ってくる部分にブルーシートや新聞紙、不用なぞうきんやタオルを敷き、雨水による床の被害を防ぎます。近くにカーテンがある場合は、まとめるか、上にあげるかして、カーテンが濡れることを防いでください。
ベランダから下の階に雨水が染みてくる場合も、フルーシートを敷いてみる方法を試しましょう。ただし、ベランダは屋外になるため、台風や暴風雨の最中に無理をしてまですることではありません。
③雨水の侵入口をふさぐ
今、まさに雨水が入り込んでいる状態なら、雨が弱まるまでの処置として、雨水を拭きながら防水テープでふさぐことをします。濡れていない部分から順番に貼っていきます。雨水の侵入口がわからなければ、無理をして探す必要はありません。目に見えている範囲だけでの一時処置を考えましょう。
やってはいけないことは、室内からコーキング材でふさぐことです。外壁などの室外で一時使用することはありますが、室内で使用すると、雨水がもっと溜まってしまうか、別の箇所に広がってしまう可能性がありますので、使用しないでください。
危険な情報も知っておきたい、雨漏りの対策
雨漏りを放置することは危険
応急処置をしたとしてもそれだけで安心ではありません。雨漏りが止まらなければ、放置していることと一緒で危険です。当然ですが、何もしなくて雨漏りが止まったからといって、初めから放置していることも危険です。
何が危険かというと、“建物が湿気や雨水そのもので腐食していくこと”“電気配線がダメージを受け、漏電事故になること”“シロアリやネズミなど、害虫や害獣の被害に遭うこと”“カビやダニの温床になり、健康被害が出ること”など、二次被害の確立が高くなることが危険になります。
隙間をすべてふさぐのは危険
とにかく、雨水の侵入を何とかしようとするあまり、“コーキング材で隙間を埋める”“防水テープを釘で固定する”“雨漏りのピンポイント以外で、周辺の隙間という隙間を何かでふさぐ”など、過剰な対応は被害を大きくしてしまうことがあります。雨水の流れを変えてしまう可能性があるためで、専門知識がないままに応急処置以上のことはしないようにしましょう。
屋根に上ることは危険
室内で雨漏りが起こると、すぐ屋根を見に行こうとする方もいらっしゃいますが、屋根に上ることは大変危険で、決しておすすめしません。雨の最中はもちろん、雨が止んだ後も足元は滑りやすく、転倒や転落の危険性が高いからです。しかも、正しい対処の仕方ができるかといえば、知識や経験がなければ無理だからです。そんなことはないと思うかもしれませんが、実際、業者でさえ転落事故が起こっている統計はあります。2011年の建設業における墜落死亡事故統計ですが、屋根・屋上からの墜落、スレート・波板の踏み抜きの原因を合わせると、約22%を超える割合が出ているのです。
プロでさえ危険な作業となるわけですから、屋根の様子見だとしても屋根に上ることは絶対やめましょう。ブルーシートを一時的に張るという作業も同じで、いうまでもありません。屋根に上ることの危険性については、例外なく、「命と雨漏り、どちらが大事でしょうか」という選択になります。
雨漏りの対策と応急処置は重要でも、業者への依頼が一番
雨漏りの対策と応急処置は、知らないよりは知っていた方がいいのですが、それでもプロの業者の対応にはかなわないことは明らかでしょう。所々で業者への相談や依頼をおすすめしてきましたが、業者に依頼することの一番の理由は、雨漏りの原因と修理が一体化していなければ、雨漏りは再発してしまうということです。応急処置は応急処置止まりだということを念頭に置いてください。
雨漏りの修理を依頼する業者は地元が一番
業者への依頼といっても、どんな業者でもいいわけではありません。雨漏りについて実績や経験豊富で、何といってもすぐ駆けつけてくれるスピード感が重要です。安心感が違います。目視の見積もりは、ほぼ無料で調査をしてくれるでしょう。
費用は症状によるため数万円~百万円単位まで差が出ますが、一般的な修理であれば5~30万円ほどでしょう。地元の業者で相見積もりを取ることをおすすめします。
また、金額の高低にかかわらず、アフターフォローがある業者を選ぶことも重要です。誠意を持って万が一のことを考えてくれているかが判断できるでしょう。