ドローンが各分野で活躍しています。屋根点検の場でも例外ではありません。プロの業者がドローンで屋根の点検をしているところを近隣で見かけないでしょうか。まだ新しい分野だからこそ、わからないことがあるでしょう。今回、ドローンで屋根点検の疑問や費用などを解説していきます。

ドローンの屋根点検は人の点検と何が違う？

これまでの屋根点検、今でもそうですが、業者が屋根に上り、目視と触診で状況確認をする方法が一般的な方法として広く認識されている方法です。写真を撮ったり、ビデオ撮影をしたりして、施主に説明をして屋根の状況を報告することになります。屋根に上った際に、臨時的な補修ができる場合もあります。

対して、業者がドローンを屋根上に飛ばして撮影をする方法があります。その場で補修の応急処置はできないものの、人が見ることが難しい箇所を含め、隅々まで時短で見ることが可能で、平行して手元のタブレット画面で確認することができます。急勾配の屋根や3階建ての屋根、雨上がりの滑りやすい屋根にもすぐ対応が可能です。圧倒的に安全性が高い検査だといえるでしょう。

ドローンを扱う注意点

ドローンの屋根点検までの5つの手順

①ドローンの屋根点検に対応している業者に依頼

ドローンの屋根点検を実施している業者は、操縦に熟知した技術を要するため、全体からすればまだ多くはないでしょう。その中から、実績や費用面の両方を考慮しながら、ネット検索などから探すことがおすすめです。

②業者がドローンの使用可能な地域であることを確認

ドローンには、飛行禁止区域というものがあります。依頼した建物が小型無人機等飛行禁止法に定める地域であれば、ドローンは使用できません。航空法に定める地域であった場合にも規定があり、事前に申請が必要になっています。

③点検作業の実施日を決定

依頼した建物が、ドローンの使用可能な地域であることを確認できたら、実施日の決定をします。天気に左右されやすいため、天気予報などを見ながら業者と相談をし、いくつかの予備日を設定しておきます。

④必ず、施主立ち合いのもと、ドローンの屋根点検を実施

これまで、人の目視の屋根点検では、必ずしも施主の立ち合いが必要ではありませんでしたが、ドローンの屋根点検では、その場で映像を確認しながらになるため、立ち合いが必要です。空撮は5～30分ほどで終了し、後は業者からの説明を受けることになります。

⑤後日、点検結果の詳細報告とデータの受け取り

当日の説明をひと通り聞くかもしれませんが、詳細は後日、データと共に受け取るようになっています。結果次第で、修理の見積もりが出るでしょう。データの写真がない場合は要注意です。

ドローンの屋根点検での費用相場は？

ドローンの屋根点検でかかる費用は、無料の業者と有料の業者があります。有料の業者の費用相場は、5,000～30,000万円ほどでしょう。ドローンの機材や道具を揃えること（購入やレンタル）、ドローン使用の確認代、ドローン操作の技術代、人件費、移動費などが経費としてかかるためです。

無料でドローンの屋根点検をする業者もありますが、中身をよく調べてからでなければ、すぐ飛びつくのは要注意です。ドローンを扱える技術やマナーが十分かどうかを確認してからにしましょう。ドローンを無料にして、後の調査料や工事費用を高く請求してくる悪質な業者もいるからです。