名古屋市熱田区|台風前に屋根の点検依頼がありました。
名古屋市熱田区にお住いのお客様から、屋根の点検依頼がありました。
3年前に中古で購入されていますが、築が80年くらい経つので、瓦が大丈夫かが心配になり、台風も近づいているので見てもらおうとなり連絡をくれたそうです。
早速お伺いして、屋根を見ていきます。
築が80年経つそうですので、瓦もいぶし瓦を使用しており、当時は、かなり立派に見えたと思います。
80年経っていますので、それなりの劣化はしていますが、陶器瓦ですと、この程度では済んでいないと思います。
当時は、瓦の下に土を敷いて瓦を落ち着かせるやり方で施工していますが、長年経つ間に、瓦の中に水が侵入し、土に水がついて流れてしまい、瓦がずれています。
写真のように、4センチくらい下にずれている所や、瓦が回転するようにずれている所がありました。
ここは鬼瓦の部分になりますが、漆喰が剥がれており、鬼瓦と棟瓦の間から雨が入りやすくなっています。
棟瓦の中にも、土が入っていて瓦を安定させていますが、雨が入ることにより、土が流れ不安定になり、瓦がズレ隙間が大きくなってしまい、さらに雨が入りやすくなる悪循環になってしまいます。
ここは瓦が割れていました。
幸いにも、割れてはいますがピタッとはまっているので今現在はすぐに漏れるという事はないとは思いますが、予備の瓦があれば差し替えた方が良いですね。
予備の瓦が無い場合は、コーキングで一時的な補修をしておいた方が良いと思います。
割れてはいませんが、瓦の表面がかさぶたのように剥がれている瓦が多くありました。
経年劣化によるものです。
それだけ瓦自体が脆くなっていますので、歩く時も細心の注意をしながら歩きます。
やはり80年の時間が経っていますので、瓦自体は劣化して割れたりしていますが、幸いピタッとはまっています。
瓦のズレもかなりの数がありましたので、大きくずれたところは直しましたが、全部を直すことはできませんので、台風で強い雨と風が吹いた場合は、雨漏りする事も覚悟して頂いた方が良いと思います。
直近の台風には、間に合いませんので、出来る範囲の応急作業は致しましたが、完全ではないのでご承知下さい。
瓦自体が寿命になっていますので、全体をやりかえるのがベストだと思いますが、予算もあると思いますのでよくご検討下さい。
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