愛知県日進市|台風でスレートが剥がれた時の点検です。
前回の点検の続きになります。
流れが四方にある寄棟という形状の屋根になりますので、1面ごとに見て行きます。
こちらの屋根は、割れ落ちている部分はありませんが,ひびを含む割れがかなり多い状態です。
表面が白く見えるのは、防水性が切れてしまい劣化により砂とセメントが剥離し、スレートの素地が見えています。
このような状態になると、雨水を吸っては乾燥する事を繰り返しスレート自体が弱くなっていき、反りや割れに繋がってしまいます。
こちらは、スレートが反ってしまい浮いたように見えます。
スレートは1枚の幅が90㎝の物が多く、瓦に比べ横幅が長いのと薄さもあり両端が反りやすい屋根材です。
スレート屋根では多く見かける光景です。
こちらの角度の方が浮いた感じが分かりやすいかもしれませんね。
通常は継目の部分は、ほとんど目立たないにですが、反りが出てきますと、太陽に向きにより影が出来ますのでよくわかります。
ここからは、1階の屋根になります。
1階の屋根の方が、2回の屋根に比べ日の当たり方が違うので、傷み方も変わってきます。
日当たりが悪くなりますので、カビや苔といった菌類が発生しやすくなります。
苔が生えていて、まだ、青々していますので成長中のようです。
枯れてくると、だんだんと白くなってきますが、なかなか枯れずに大きくなっていくことが多いです。
これは、表面の防水が切れ、スレート自体がスポンジのように水を吸い込んでしまうためです。
表面は乾いたように見えていてもスレート内部に湿気がこもっていますので、そのからの水分を得ていますので成長してしまいます。
また、湿気は下の方に溜まりやすいので、軒先の方が傷んでいる事が多いです。
重ねの部分などが、湿気が溜まりやすいので黒く変色しています。
瓦は形状が波型になっていますので、風が通り余分な湿気を逃がしてくれますが、スレートの場合は、通気性がほとんどありませんので、苔などが繁殖してしまいます。
このように、1階と2階ではいた見方が違ってきます。
一般的に雨漏りする前は、屋根を気にする方はほとんどいないと思います。
しかし、建物の中で一番大事な部分であり、見えない所でもありますので、定期的に点検する事をお奨め致します。
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