名古屋市緑区にてアスファルトシングルの屋根材の点検で雑学
今日の点検は名古屋市緑区の住宅にお伺いしてきました。
築15年、屋根塗装も補修も何もしていないごく普通の屋根…かと思いきや、
今は珍しいアスファルトシングルの屋根でした。
昔の喫茶店などで〔喫茶〇〇〕と、Rになってる屋根とかによく店名などが書かれていましたよね。(古過ぎますかね笑)
わかり易くいうと、道路のアスファルトのつぶつぶがゴムルーフィングの上に敷き詰めてあるみたいな建材です。
断面はぺらぺらで、ビスとか使わずに日本の屋根建材の中では唯一、接着剤で貼っていくタイプの屋根材です。
アメリカではとてもよく使用されている建材です。
最初に申し上げておくと、この屋根材は昔からある建材で、安い・軽い・柔軟性がある・施工が早いし簡単、代わりに
防水性能が低い・早く劣化する。傷みやすく修理の時期が早い(結局費用がかかる)という瓦材です。
緩やかな勾配での通常のスレートや瓦材の使用だと違法になる為です。
かといって、瓦やスレート材より強い屋根材かと言われれば、そうではありません。
上記の画像の様に、10年を越えてくると表層部分の劣化が始まってベリベリに剥がれた様になってくるのです。
今まで私が診断してきたアスファルトシングルは大体そうでしたね。
ひどい家になると、半分ぐらい台風で持っていかれてる家もありました。
この屋根材は防水性能が低く、劣化すると粒上の粉みたいな破片(アスファルト)がボロボロ落ちてくるのですが、
メリットとしても柔軟性がありとても軽く、緩やかな勾配に施工しても基準に引っかからない為、施工業者の抜け道的な屋根材として主に3階建てで緩やかな勾配の屋根材として使用されてきました。
軒先にも苔がたくさん生えてきます。苔とカビが化粧スレート材よりたくさん見られるのが、アスファルトシングルの特徴です。
ちなみに軽さはスレート・瓦と比べると、圧倒的に軽いです。
天窓の側面の収め
棟部分もアスファルトシングルを使用しています。
上記の画像の様に、こんな感じで何でもないところも剥がれてきます。
本当に剥がれてくるって感じなので、表面にクラックが見られるor割れていると言う表現はあまり使わないですね。
上下のアスファルトシングルは接着剤で引っ付いていますので、本当に劣化しない限りは軽いといっても簡単には飛ばないのです。
この瓦材を選ばれている場合は、早期点検をしておくと吉と言えますね。
ちなみに、カバー工事で早めに直されている方は多いです。
今回もブログをご覧いただいてありがとうございました。
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